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Ⅲ Attention, please!22

……「言っただろう?」 藍の双眸が深い場所で光をたたえた。 「お前には渡さないよ」 ………………ユキト。 「それで俺が引き下がると思いますか?」 ブラックダイヤの瞳が波打った。 例えば…… 「ハネムーンが終わったら、ナツキは俺から離れられなくなるかも知れませんよ」 「そう言えば、君は私達のハネムーンに付いて来るんだったね。パイロットとして」 「兄上のハネムーンを、俺達夫婦のハネムーンにしてしまうかも知れません。すみません」 「本気か」 「本気でナツキを愛しています」 ……『俺が一番、本気ですよ』 モニターの中で、琥珀の双眼が鮮烈な光を帯びた。 『あなた方兄弟に好き勝手させない。ナツキは俺の嫁だ』 フッ……と、唇が口ずさんだ。 蒼い眼差しと共に。 「可愛いよ、君達は」 私から、本気でナツキを奪えると思ってるんだからね…… ……「ハルオミさん?」 絶え間なく与えられる悦楽の淵で、声が聞こえた気がしたんだけど。 「ァはうぅー!」 二本まとめた肉棒を熱い体温が包む。 しごく。 ドクドク膨らむ雄の欲に、どちらのものかも分からないネトネトの汁が垂れて、ヌチャヌチャ卑猥な水音が響く。 ハルオミさんが大きい。 ビュクビュク脈打つ猛々しい肉棒の刺激がたまらないッ 「君はなにも心配しなくていい」 声が霞んでいく。 快楽に蕩けていく。 ………君を手離す気はないよ。

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