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Ⅳ お尻から生えたっ★②
俺、ハルオミさんになにしたの?
お尻の奥で硬質の丸いのがブルブル震えている。
たまらずベッドに寝っ転がって、やり過ごそうとするけれど。
「アフーぅ」
刺激が強すぎる。
腰が勝手に動いてしまう。俺っ……
「セックスの動きをしているね」
「ちがっ」
「違わないよ。……ほら、腰を突き上げた。我慢しなくていいんだよ。おや……今度は腰をくねらせて回しているね。
私が君に入っている時の気持ちいい腰使いだ」
「ちがっ」
だって。
「ハルオミさん、入ってない」
「そうだよ。君を悦ばせる私の雄はこんなに小さくないよ」
そんな事わかってる。
ハルオミさんの太さも長さも、熱さも固さも、嫌っていうほどお尻の窄まりに刷り込まれているから。
あんなのを一度でも挿れられたら、絶対忘れられない。
でも!
ブブブブゥーッ
「おしりぃ~」
今、俺の中に入っている丸いプラスチック。
こんなの人間の動きじゃできないから。小さいのに、中の肉ひだを小刻みに震わせて苛む。
「気持ちぃっ」
俺っ、なに言いかけたんだ。
こんなのに、もうちょっとで快感をッ……
「……教育が必要だね」
ちゃんと私の形を覚えさせないと。
「君はすぐに私を忘れてしまう」
「忘れてな…いっ」
「そうかな?私よりも気持ちよさそうだよ」
意地悪な口角が上がった。
「否定しないんだね」
ハルオミさ…んっ?
「そうじゃない……って言わないんだ?」
「アぅあッ」
頭(かぶり)を振る。
後ろの振動が……アハぁ~
こんなんじゃ、とても言葉を紡げない。
「フル勃起だね」
「朝勃ちだから~」
「もう朝じゃないだろう」
そうだ。
ここは政府専用機で、飛行機はフィジ=ネイヴィブルに向かって飛行している。
とっくに朝は過ぎて、今は昼近い。それとも昼?
俺、いつから寝ていたんだろう?
「余裕だね。私が隣にいるのに考え事かい?」
私以外の事を考えるんだね?……
ブブブグゥウーッ
ハルオミさんがスイッチ入れる!
振動に呼応して、お腹の上でアレがプルンプルンっ揺れる。
恥ずかしくて、自身のナニを押さえるけれど。
プルンっ
お股に挟んだつもりが、勢いよく勃ちあがって腹を打ってしまう。
「元気な淫棒だ。もう蜜が垂れているよ」
プルンプルンっ
腹の上でソレがしなっている。腰を止められないよぅ~
抜こう。
そうだ。このコード引っ張ったら、ローターがお尻から出る。
そしたら、こんなはしたない痴態をハルオミさんに見せずに済むから。
コード……
お尻のコード~
「いけない手だ」
いきり立つ肉棒を慰めながら伸ばした左手を、大きな手に掴まれた。
「勝手に抜くのは許さないよ」
藍色の眼差しが揺らめく。
「私と一緒に楽しむんだよ」
一緒に………私も使うからね。
「えっ」
「ほら」
お布団の中から手繰り寄せたコードの先は、俺の中に繋がっていない。
「違うよ。ちゃんと君と繋がっている」
………あっ。
コードの先が二股に分かれている。
一つは俺の中で……
もう一つは、ハルオミさんの手から垂れ下がったコードに付いてる……たまご型の……
あれと同じのが、俺の中に入っている。
俺のお尻、あれが震えて。ヤン!腰が止まらない。
ハルオミさァん!
「そんな目で見るんじゃないよ。君ひとりにはしないさ」
くしゃり
汗ばんだ髪の毛を掌が撫でた。
「一緒に繋がろうか」
ハルオミさんが、ローター入れるの?
あなたの大事な蕾の奥に………
「君、いま良からぬ事を考えたね?」
チュっ
熱い唇が額に落ちた。
「黒の支配者 はお見通しだよ」
いけない子だ……
「それとも、君の希望に応えようか?」
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