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Ⅳ お尻から生えたっ★④

ブルブルブルゥー 手の中のたまごが震えている。 ブルブルブルゥー たまごの振動に合わせて、股の間に垂れ下がった重い袋が揺れている。 雄の大事な双玉。 熱い息を吐いた唇が半開きで…… 蒼い瞳を細めている。 紡がれる呼吸の感覚が浅くなる。 濡れた口許が色っぽい。 俺が腰振ってるの、後孔に潜むたまごの刺激が気持ちいいからばかりじゃない。 俺がハルオミさんを攻めている。 いつも攻められている俺が、あなたを…… 俺の右手をハルオミさんの体温が覆っている。ハルオミさんに握られて、手の中のたまごが誘導される。 プルプル振動が陰毛を掻き分けて、玉袋の裏を這い上がる。 黒く深い茂みを出たたまごが、天高くそびえ立つ幹の根元に辿り着いた。 俺の手が濡れている。 緊張と興奮で汗を握っている。だけど、それだけじゃない。 竿からトロリと垂れた汁が、たまごを伝って手の中まで滴っている。 ハルオミさんの興奮の証の恥ずかしいおつゆが…… 「ナツキ……」 ドキンッ 呼ばれ慣れた名前が鼓膜を啄んだ。たったそれだけで、鼓動が跳ねる。 「裏筋…なぞってくれるかい?」 雄の弱くて、気持ちいいトコロ ハルオミさんが望んでいる。 俺の手で、ソコを嬲られるのを。 「早く」 掠れた熱い吐息が落ちる。 もしかしてハルオミさん、余裕ない? ハアハァハァ 「欲しいんだよ」 俺の手と一緒にたまごの振動が猛々しい肉棒を登っていく。ドクドク脈打つ浮き出た血管をブルブル振動がさすって、くぐもった吐息の熱に身震いする。 「ソコだ……ァっ、いいね。もっと強く押しつけてくれるかい?大丈夫だから……ァアっ」 喘ぐあなたに喉が鳴った。 俺があなたを悦ばせている。 ………うぅん。 これじゃあ、まるで…… たまごごと握り込まれてる俺の右手。 ハルオミさんが気持ちいいトコロに、ローターを握った俺の手を持っていく。 これじゃあ、まるで…… ハルオミさんのおなにぃのお手伝いを、俺がしているみたいだ。 「恥ずかしがらなくてもいいだろう?私のセンズリは今までにも見ただろう」 艶かしい蒼眼が笑った。 「相互オナニーで」 「アハゥハアー!」 ブウィウィウィイーッ 突然の激しい振動が蕾を襲い、腰が高く跳ね上がった。受け止めたのは、逞しい腕…… 暖かい温もりと、 強く、熱い体温が俺を手繰り寄せる。 抱きしめる。 強く、もっと強く。 「勘違いしてはいけないよ。君は私を攻めてなんかいない」 蒼い瞳が間近に降りる。 こつん…… 額と額がくっついた。 「主導権は私だよ」 たまご型のローターも、君の手ごと私が握っている。 ローターのコントローラーも私が持っている。 「君がシコる姿は可愛いからね。恍惚の表情で可愛いちんこを一生懸命しごいて、皮をこすって、腰を振って、大きくして。 ……ちんこと仲良しの君の右手に嫉妬するよ」 「言わないで~」 「本当の事だろう?君の右手は、自身のちんこが好きだね」 「そんな事なッ」 ブィウォオーンッ 振動が! 更に大きくなったノイズが、後ろのお口で暴れる。 「夫婦で隠し事はいけないよ」 ウォオオオーン! モーターの回転数が上がる。 俺だけ。 ハルオミさんが、俺の中のローターだけダイヤルを回している。 「だい好きィ~!…俺のみぎてッ、ちんこ……だい好きー!!」 「そうだね」 「おなにぃ好きー!!やめられない」 「私がいるのに?」 「ごめんなさぁ~い」 「じゃあ……」 今から、オナニーしようか? 俺の右手を握るハルオミさんの手が、俺のアソコに寄せられる。 脚と脚の間。 付け根にある、その場所に…… 「私と同じにしてあげるよ。まずは金玉だ」 「えいん~」 「そうだね、会陰のボーボー陰毛を抜けた、ここだよ。なんていうのかな?」 「アフぅ、きんたま」 「裏側から刺激してあげよう」 プルプルプル 俺の玉袋がハルオミさんと同じ目に遭っている。 ハルオミさんと違うのは、 「私と違って、可愛いサイズという事さ」 「言わないでっ」 「恥ずかしいね、雄なのに」 こんな時だけ、俺を雄呼ばわりする。 「小さなちんこと、小さな金玉だね」 「ぅ、ア」 「お返事は?」 「小さいの~」 「そうだよ、君のは。小さな金玉プルプルして可愛いよ」 ハルオミさんが意地悪言う~ 「しょっぱいね。けれど君の涙さえ愛しいと感じてしまうよ」 目尻を拭った熱い感触は、ハルオミさんの舌? 「慰めてあげよう」 私でね……… あなたの体が覆い被さっている。 より密着して…… 「私自身で、君をこすってあげるよ」

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