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《断章》副総理だって主夫をする!②
ききき……
「着てなァァーい!!」
服着てない。
肌色だ。
等身大ハルオミさんの首から下、肌色~っ!!
そして俺も着てない。
だって、そのっ。
あのっ、そそそ~、そーゆうコトしてたから……昨夜は。
………………正確には朝まで。
だから俺、おパンツはいていない。
一糸まとわぬ姿で、ハルオミさん抱き枕に抱きついている。
クッ……
なんたる失態だ。
俺……裸で跨がっている。
裸体の等身大ハルオミさんに。
惜し気もなく、開けっ広げの股★
大股開きで~
(不覚だ……)
よりにもよって~
お布団まくり上がってるじゃないか。俺の脚、寝相悪いぞ。完璧、見られてしまった……
ハルオミさん家の初めてのお泊まりで、こんな痴態をさらしてしまうなんてっ
俺は、ハルオミさんの妻にならなくちゃいけない。
政治家の妻。日本国副総理の妻だぞ。
何より俺は、かつて日本中のαがその名を聞いただけで恐れおののいた……
銀の叛逆者
全Ωの頂に立つ統帥だ。
…………その俺が~
すっぽんぽん★
お尻丸出しで、ハルオミさん抱き枕をぎゅむぎゅむしてる~
(失態だ……)
ちゅぷ
「孔まで丸見えだね」
「ハヒンっ」
指!
ハルオミさんが指入れたぁー!
「簡単に飲み込んでしまったね。今朝まで私が入っていたからかな」
「言わないで」
「言うよ」
本物のハルオミさんが背 から吹き掛ける。
「君との初夜は大切な思い出だよ。
なかった事になんかさせないよ」
特別な夜だ。
私のプロポーズを受け入れて、指輪を受け取ってくれた。
お揃いの指輪をはめて体を繋いだ、初めての夜だよ。
俺の左手の薬指。
キラキラ、金の指輪が輝いている。
ハルオミさんの左手の薬指にはめているのと同じ指輪……
なんだか、ちょっぴりくすぐったいね。
そして、いっぱい幸せ。
熱くなる。
昨夜、ハルオミさんがキスしてくれた薬指も、胸の中も……
優しい温もりでいっぱいだ。
グリンっ
「アヒ!」
「すまないね。君が返事をしてくれないから拗ねてしまったよ」
「ハルオミさッ」
指~っ
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