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《断章》副総理だって主夫をする!③

「指がどうしたのかな?」 「曲げないで」 「なぜ?」 「イイトコロっ……あたるからぁ」 「それはココのことかい?」 ひぅっ……んっ 「君の中に入ってるのは、どの指だと思う?」 「そんなの……わかんない」 「当ててごらん。何指かな?」 クチュクチュ、グリン 「ヒントだよ」 「フヒー」 ヒントになるわけない! 孔の中で回されて、肉ひだを撫でられて。窄まりを弄られて、腰が跳ねるばかりだ。 感じているのを悟られまいと、ぎゅうっと抱き枕にしがみつく。 「余程、等身大の私が気に入ったんだね。ハルオミ添い寝♥ver.にすりつけて」 「ちがっ、そんなんじゃっ」 「腰使って、股のモノをこすって……やらしいね」 「………アっ」 俺の脚が挟んでいるところ。 俺のアソコが当たってるのって…… 等身大ハルオミさんのアレがある場所じゃないかァァァー!! …………ねぇ? …………抱き枕のハルオミさん、おパンツ はいてる? とても大事なことだ。 ぜぜぜっ…… 全裸 ……なのだろうか?この等身大抱き枕。 そろ~ 抱っこしている隙間から視線を這わせてみる。 腹筋が見えたら……その下は? 黒からったら、それはパンツの色? それとも……毛の色? 黒い場所から肌色見えたら、どどど、どうしようっ! 勃ち上がってるヤツだったら問題だ。 でもだからって、平常時だって問題だぞ。 どちらにしたって、ハルオミさん等身大だから、ハルオミさん自身も等身大だ★ おパンツ、おパンツ! この際、贅沢言わないよッ 股間のアレの形くっきり、卑猥なピッチピチ★ハルオミさんおパンツでいいから! はいててくれ! 黒ブーメラン!! そうじゃなきゃ、ハルオミさんのアソコが等身大で剥き出しだ。 「当然、ズル剥けだよ」 ギャ、黒の支配者(シュヴァルツ カイザー)が思考を読んだ♠ 「そうじゃない!」 「そうだよ。君だって、しっかり見たろう?フェラしたんだから」 「ギャアァァァーッ♠♠♠」 なんてこと言うんだッ ド変態ハルオミさん!! 「私は変態だ。しかし包茎ではないよ」 威張るな!! 胸張るなァー!!! 「あぁ、すまない。君のつぶらな雄穴にばかり気を取られて、君自身の皮を剥いてあげるのを忘れていたよ」 「言うなァーッ」 俺は、あなたと違う。 あなたと違って俺は、どうせ…… 手を使わなきゃお目見えしてくれない、恥ずかしがり屋の…… 「皮被りだよ♥」 「言うなっつっとろうがァァァーッ!!」 ハート♥も要らんわーッ 制裁だ。 受けよ!怒りの鉄拳! プシュウゥゥー 頭から湯気出して寝て…ろ~…… ………………アっ? 間違えた★ 本物じゃない。 これ、等身大抱き枕・添い寝ハルオミ♥ver.だァー!! 拳を突き落とした感触、通りで~ 「フニャっとした筈だ」 「失礼な。私はフニャチンじゃないよ!」 グリンっ 「ヒゥウん~っ!」 意趣返しとばかりに、ハルオミさんが孔を虐めるぅー 誤解だ。俺……悪いことしてない。 「ナツキ」 プルプルプル 首を振る。翻弄されて考える余裕なんてない。 顔、赤い。紅潮してしまう。 「君の中に入ってるのは何指か分かったかい?」 「ヒャウっ」 生暖かい湿った感触が、ペロリ……って。 耳、舐められた~! ………チュっ 耳元で囀ずったの、わざとだ。口づけの音、わざと立てて俺を恥ずかしがらせる。 キスの落ちた耳が熱い。真っ赤になってる……俺…… 視界が潤む。 こんな顔…… ハルオミさんに翻弄されて、欲に濡れている顔、あなたに見せられない。 ぎゅうっと、抱き枕にしがみつく。 繊細な指が、汗ばんだ髪を一筋掻き分けた。 「私に意地悪される理由が分かるかい?」

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