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《断章》副総理だって主夫をする!⑪

お尻を両手にこすりつける。 ハルオミさんが動くから。 俺に…… 「フゴぉ~」 馬乗りになって。 性器を擦りつける。 上顎をガツガツ押してくる。舌の腹をねっとり這って撫でて掻き回して、口内を愛撫する。 苦しいよ…… 限界だ。 ハルオミさんが口から溢れる。 汁と唾液でベチョベチョだ。 「アフっ」 「閉じてはいけないよ。ここより奥には入れないと約束しただろう?」 でもッ 喉の限界までハルオミさんが押し寄せる。 「フモフモ~」 入らない! 「フモフモフ~っ」 涙目にサファイアが滲んだ。 「がんばろうね」 額に張りついた髪を指先で払いのけて、ハルオミさん自身が口内を蹂躙する。 「くちまんこになるんだよ」 蒼い深海の美しい瞳から放たれる、はしたない言葉にカァッと体が火照った。 ……俺のお口。 ハルオミさんの淫棒を突っ込まれた蕾になって、悦んでいる。 卑猥な肉棒に吸いつく淫猥な窄まりだ。 頭がぼぅーっとする。酸素が薄い。口の中があなたでいっぱいだ。あなたしか考えられない。汁とミルクと唾液で、溢れんばかりに満たされる。 あなたの熱脈、あなたの固い肉。 あなたの雄の脈動。 あなただけ…… あなただけが…… 俺を支配する。 ……「私だけの雌になるんだよ」 俺はあなただけのもの。 …………………………ハゥッ 弾けた熱のほとばしりに、真っ白になる。 頭の奥も、口の中も。 ハァハァハァハァッ 熱を引き抜かれた瞬間に、どっと酸素がなだれ込んだ。 白い唾液が口許を伝う。 まだドクドク、断続的に太くやらしい先端から吐き出して。 頬に、顎に。生暖かい飛沫が飛んでくる。雄の匂い……ハルオミさんの匂いだ。 瞼すら動かせない。 薄く開いた目に飛び込まないように、ハルオミさんが顎や首を狙って飛ばしてくれてる…… ハァハァハァハァ~ッ 指先まで硬直してしまっている。猛々しい雄の汚らわしい毒に、体が犯されている。 白い体液に自由を奪われて、蒼い瞳に思考を囚われた。 堕ちてくる……藍の双眸…… 「一緒に味わおう」 塞げない口に舌が差し込まれた。 ぬちょり、と……拭った白濁のミルクごと。 上顎を撫でて歯の裏に押し当てられていた人差し指が抜かれ、入れ違いに白い体液まみれの生暖かい舌が、舌を絡めとる。 クチュクチュ、チュプチュプ 唾液と精液の湿った水音が響く。 「私の味……」 二人でキスすると美味しいね。

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