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《断章》副総理だって主夫をする!⑲

*** *** *** 劇団 絶倫夫婦 公演 🎄💙『眠れる森の包茎』❤🎄 主演 シキ ナツキ 演出 シキ ハルオミ 深く生い茂る臍の下の黒い森で、寝袋に包まれた君を起こすのは ―私の唇― Coming Soon… ……「恥ずかしがり屋の君、出ておいで」…… *** *** *** 「やかましいわーッ!」 なにが『恥ずかしがり屋の君』だァッ 「寝袋の中でスヤスヤ、可愛い仮性のお寝坊さんだからね」 「仮性言うな!」 ……好き好んで入ってるんじゃない。 「濃厚フェラの熱い口づけで勃起()こしたら、私の股ぐらの王子様が寝袋からお目覚めの君に頬擦りするよ」 ギャーッ! 王子様じゃないっ。ハルオミさんのお股に生えているのは…… 「暴君だ!!」 「優しくしたいのに。君にだけは、暴君になってしまうよ」 辱しめられるッ 『寝袋の君』が、暴君に! 「食べられるーッ」 「食べるのは君だよ。後ろのお口で、百獣の王・暴君を美味しく召し上がれ♪」 ブルブルブル~ 「ハルオミ フルコース♪がいいかな」 「フギャアァァーッ!!」 「いいお返事だね」 返事しとらんわーッ あなたは間違っているぞ、ハルオミさん。 「暴君は食べ物じゃない」 「正解だよ。暴君はむけちんの男性器だ」 「分かっとるわー!」 むけちん言うな! 寝袋にお気遣いしろー! バタバタバタッ 手足をバタつかせて抵抗する。抱っこされている空中で暴れるが、ハルオミさんはビクともしない。 早くハルオミさんから脱出しなければ。 問題は全く解決してない。 ギンギンギン★ ……チラリと垣間見た股間の膨らみが気になる。 ギンギンギン★ ……ものすごーく。 きっちり衣服を着ているハルオミさんだけど、変態夫スイッチMAX↑↑↑全開だ。 いつジッパーを下ろすか気が気じゃない。 俺は今、すっぽんぽん。 一糸まとわぬ生まれたばかりの姿の俺は、身を守るものは一切持ち合わせていない。 (アフっ) 抱っこの重力で、さっき俺の中に出されたハルオミさんの白い子種が垂れてきた。 どうしよう~ そもそも、どうして俺っ★こんな事態になったんだァッ ……えっと~ ハルオミさんと一緒にベッドに横になってたら、いつの間にか熟睡してしまって…… むぎゅむぎゅ、ぎゅむー ……って、ハルオミさんに抱きついていたら、突然。背後からハルオミさんに抱きかかえられられたんだ。ベッドから下ろされたと思ったら、たかいたかい…された。 (……んんっ?) ハルオミさんに抱きついていたら、ハルオミさんに背後から抱きかかえられた? どう考えても、物理的に不可能だぞ。 どういう事だ?? ………………まさか。 もしかして~~ 嫌な予感がヒヤリと背筋を伝う。 (俺が抱きついていたのは、ハルオミさんじゃなくって……) むぎゅむぎゅした、あの抱き心地は…… 「等身大抱き枕★ハルオミ添い寝♥ver.!!」 「おめでとう。正解のたかいたかいだよ!ほーら、たかいたかーい!!」 「ビギャアァァーッ♠」 ハルオミさん、やきもちスイッチがONしてしまった。連動して変態スイッチも入ってしまったーっ でもだって!寝ている俺は無意識だ。ハルオミ添い寝♥ver.をむぎゅむぎゅしてたって仕方ないじゃないか。 「仕方ないね」 ピチンっ 「ハゥッ」 (仕方ないって分かってるのに、どうしてハルオミさん?) 「私は君よりも十歳も年上だから、悪い事をした君を年下扱いで叱らなければいけないね」 ピチンっ 「アフん!」 肩に担がれた俺の尻を、ハルオミさんの平手が叩く。 ハルオミさん、仕方ないの意味が違う。 うぅん、わざとだ。 ハルオミさんは「仕方ない」を口実に。 ……ピチンっ 力を加減してくれてるから痛くない。でも恥ずかしすぎる。 「やめて」 「やめないよ」 「でも俺はいい歳なんだ」 お尻を叩かれるなんて、小さな子供みたいだ。 「君は私よりも十歳も年下だからね。年上でアラサーの私がちゃんと躾ないとね」 もしかしてハルオミさん……俺が年上扱いしたの、根に持ってる? 「仕方ないじゃないか……ナツキ」 ……君がアラサーになったら、私はアラフォー 君がアラフォーになったら、私はアラフィフ 「どう頑張ったって、この差は縮まらないんだよ」 ………ねぇ、ハルオミさん。それって? (ずっと、ずっと) この先も、ずぅーっと。 「俺達が一緒にいられるって事だよね……」 そうだね。……って。 耳朶をくすぐった声……あたたかい。 「私と一緒にいるのは嫌かい?」 うぅん、 「一緒がいい」 どうしてあなたのやきもちは、胸の奥をきゅんっと熱くさせるのだろう。 胸のドキドキが止まらない。 あなたのせいだ。 「君のせいだよ」 クスリと笑った吐息がお尻にかかってこそばゆい。 俺のせいって、どういう事? でも、こういう時のハルオミさんは絶対に答えを教えてくれないんだ。 けれど、どんなにハルオミが俺のせいだって言ったって譲らないよ。俺をドキドキさせる要因の全ては、ハルオミさんにあるんだから。 プルプル 全力で首を振ったら…… 「お尻まで振ってるよ」 ひゃっ! 「恥ずかしいね」 すかさず思考を読んだシュヴァルツ カイザーの手が、ピチンっ 「悪いお尻は食べてしまおう」 かぷり お尻の一番柔らかいところ、ハルオミさんにかじられた★

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