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■節分SP■君に捧げる愛の歌25

だいすき 大好き過ぎて、変になる。 理性も体もおかしくなってしまうほど、あなたが好き。 好きで好きで、好き過ぎて、大好きでなのに。 気持ちをあなたに伝えられない。 『大好き』 あなたを想う大切な言葉が伝えられない。 体が重くて。 瞼が重くて。 閉じた瞳を開けられないんだ。 あなたを見たいのに。 大好きなあなた そばにいて ずっとずっと。俺を包んでくれてる温もりは、あなたの体温だね。 ちょっぴりのし掛かる重みはあなたの腕で、逞しい両腕で、ぎゅっと俺を抱きしめて。 目が覚めたら『大好き』って伝えるよ…… 目が覚めたら……………… ブルルルルン!! (わわっ) ブルルルルン!! (揺れてる) 地震……な訳ない。寝室のベッドだけだ。揺れてるの。 バイブ機能だ。目覚ましの。 (もう朝~?) 俺、そんなに寝ていたのか。 もうちょっと寝かせて~ ブルルルルン!! (わわわっ) 目覚ましが寝かせてくれない。 待てよ。 これ……この揺れ方は携帯★ 電話のバイブ機能じゃないか? (ハルオミさんの電話★) ハルオミさん、ぐっすりなんじゃないか。激しかったから。 きっとそうだ。電話にも気づかないくらい、ぐっすり寝入ってるに違いない。 (俺が出ないと) 副総理の妻として! 眠気よ、去れ。 お布団の誘惑なんかに負けないぞ。 電話をとる妻の愛が勝るんだ。 ブルルルルルン!! 「おはよう、愛しい君」 ………ハルオミさんが起きてる。 (なんで?) 俺は、あなたを見上げてるんだ? 「私が馬乗りになっているからだよ」 俺が腕だと思っていた重みも温もりも、あなたの脚ーッ!! 「正解だよ」 妖艶な唇が吊り上がった。 「ハルオミさん!」 ビックリしてる場合じゃない。 「電話!」 俺の夫は日本国内閣副総理大臣。 大事な国政の緊急連絡かもしれない。 「電話?」 「そう、電話だよ!」 「着信が鳴ってたのかい?」 「バイブだよ」 「おかしいね。家では着信音が鳴るように設定してるんだが」 ハルオミさんが切り替えるのを忘れていたのかも知れない。 「早く出て」 「あぁ」 緊急を要する事態とは裏腹に。 ハルオミさんはにこやかに微笑んだ。 「君の感じたバイブとは、この事だね」 ブルルルルン!! そう、まさにこれだ。 頬をペチペチ打つ重厚な振動…… ………って~~ 「ハルオミ目覚まし★バイブver.だよー♪」 あなたのっ あなたのお股で主張する巨大な熱が俺の頬っぺた、ペチペチする~!! ブルルルルルン!!(♪) あなたはっ あなたという人はァァァーッ 目覚ましじゃない。 電話でもない。 バイブの正体は……… 「私のちんこだよ♥」

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