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★〔5/6ゴムの日記念〕★美味しい時間〔中編〕

ぶくぶくぶくー 「ワワワッ!」 バシャバシャバシャ!! 鼻まで湯に浸かって、とっさに泳いだ手が水飛沫を盛大に上げる。 お風呂、入ってたんだったー★ 湯船の中で考え事をしていたら、柚子の香りに誘われてふわふわ、いい気持ち~ ぶくぶくぶくー 「ワワワッ!」 バシャバシャバシャ!! ……また溺れてしまった。 体はぽかぽか、心臓ドキドキ。 (お風呂上がったら、どうしよう~) 髪の毛、洗った。 体もごしごし、ツヤツヤのピカピカ きれいになった。 ……後は湯船のに浸かって、体を芯から暖めるだけ。 もう十分、あったまったよな。 これ以上浸かってたら、のぼせてしまう。 ……のぼせてしまう~ ……… ……… ……… のぼせてしまうけど~~ ブクブクブクぅ わわわっ、湯船に沈むところだった! お風呂に浸かっての考え事は禁物だ。 (……なんだけど~) 不安しかない。 三人の夫が静かだ。 てっきりバスルームの扉を強行突破されて、突入されるのかと思ってた。 ………のに。 静かな夫三人なのだ。 ………って、期待してたんじゃないからなっ エロエロ ドスケベ夫共が大人しすぎる! 嵐の前の静けさか。 などと考えると、湯船から出られない~ 『ナツキー、いつまで入ってるの?のぼせちゃうよー』 ギャ!ユキトから呼び出しがかかってしまった。 『迎えに来てほしいんですね。もう、統帥ってば。甘えんぼなんだから♪』 期待しとらんわっ、アキヒト! 『恥ずかしがり屋さんですね♪遠慮しないでください。迎えに行ってあげますよ。……あ、俺だけ服着てるから統帥恥ずかしいんですね』 「………」 『………』 「………」 『脱ぎます!!』 脱ぐなァァーッ!! 『違うな、アキヒト君。君は間違ってるよ』 ハルオミさんッ やっぱり頼りになる第一夫だ。 アキヒトの暴走を止めてくれ。 『ナツキには、ちゃんと肩まで浸かって暖まるように言い聞かせているからね』 うん、そうだよ。 ………………なのに、どうして? ゾゾゾッ 背筋に悪寒が走ったんだ? 肩まで湯に浸かっているのに。 『さぁ、ナツキ。百まで数えようか』 「ハルオミさんッ」 『夫婦は一心同体。バスルームの扉を隔てていても、気持ちは君と湯船の中だ。共に数えるよ!』 「やめてーッ」 『遠慮はいらない』 遠慮する!! あなたの数え方は!! 『ちんこがひと~つ♪』 ギャアァァァー♠ ………………言っちゃった。 しかも大声で。 『ちんこがふたぁ~つ♪』 「………」 『さぁ、君の番だよ。次はちんこが幾つかな?』 「………」 『せーの♪ちんこが~』 ブクブクブク~~♠

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