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〔ゴムの日記念〕★美味しい時間〔後編29〕
「ハヒヒホ!」
右手がアキヒト自身を握っている。
「俺の分身、熱いでしょ。統帥に握られてドクドクしています」
違うぞ、アキヒト。アキヒト自身を握っているのは、俺の意思じゃない。
お前に誘導されて、掴まされて……
握らされてるんだ!
「もっと膨らんでいいですか?」
「モフモ」
(ダメに決まってる)
「分かりました。がんばって膨らませますね!」
「モフモォォー!」
(ダメっつったらダメー!)
……がんばって……膨らむのか?
コレが、まだもっと……
ドクンドクンドクン
手の中で脈打っている。
猛々しい雄が熱い。
ドクンドクンドクン
アキヒト、お前は十分大きい。
「私もだよ」
「俺もね」
「フモ!」
(ギャッ!)
蕾の中をこすって穿たれる。
口の中を占拠する熱棒が抜き差しされて、否応なしに口を窄めてしまう。
張り合うな、α兄弟!
「フフモ~」
(お前達も十分大きいから)
俺のお口とお蕾の中で、ここまで成長したら十分だろう。
……うぅ、顎外れそう。
「気持ち良さそうな顔して……」
どこがだ。アキヒト。
「フンモ!」
(お前の目は節穴か)
「節穴ではないので、ちゃんと見てますよ」
じぃ~~~
「統帥の可愛い」
雄はな、雄はな……
(アレの大きさで価値が決まるんじゃないんだァァァー!)
………
………
………
俺のアレ、膨らまない。
このサイズでもう限界……
(がんばれば膨らむのか?)
アキヒトが「がんばって膨らませる」って言っていた。
(なら俺も!)
がんばれば膨らむ筈だ。
(俺が、ユキトやアキヒトサイズに★)
ハルオミさんサイズだって夢じゃない!
(俺の股間がシュヴァルツ カイザーになる)
「変なキャッチコピーを付けてはいけないよ。『シュヴァルツ カイザー』は男性器の隠語ではないよ」
「フモ!」
(思考を読むな、シュヴァルツ カイザー)
「私は君の慎ましやかな雄しべが好きなのだが……」
……ハルオミさん?
……第一夫?
……シュヴァルツ カイザー?
「君がそれを望むのなら、止めはしない」
俺の左手、あなたに導かれて……
「手伝ってあげよう。がんばってみるかい」
手が!
ハルオミさんの手と一緒に、俺自身を握ってる★
「……左手で上手にできるかな?」
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