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〔ゴムの日記念〕★美味しい時間〔後編30〕

ナツキ、かわいいよ…… そう耳元で囁いたのは、誰だろう? 「アっ、アアっ……アっ」 「ダメ」 甘くて切ない…… 吐息にビクン 背筋がざわめいた。 こすってるのにイケない。竿の根元をグっと握りこまれている。 「始めたばかりでしょう。出すのは許しません」 意地悪なアキヒトの唇が耳を食む。 首を振るけれど、耳のひだも耳朶も。執拗に攻めるキスをやめてくれない。 「ひどいな、統帥のためを思ってるのに」 跪いて、雫の垂れるジュクジュクのソレを琥珀の瞳に閉じ込めた。 「ヒクヒクしている。もう限界が近いなんて堪え性のない雄しべですね」 ジュルリ…… 赤い舌が音を立てて、溢れる先走りを舐め取る。 「まだ出てくる。これは鈴口を塞がないといけないかな?」 先っぽの小さな孔を尖った舌先でつつかれる。 「ハフぅーん……ヒァっ」 ハルオミさんが! 「私をほっといて浮気する君が悪い」 腰を打ってくる。 背後から。 汗ばんだ腕で、ぎゅっと抱きしめて。 「ほっきい!」 おっきいのが、奥までくる! 「すきー」 「私がかい?それとも、ちんこがかい?」 ハルオミさんが好き。 ハルオミさんの雄も好き。 両方大好き。 熱くたぎるこの場所で、俺を愛してくれる。慈しんでくれる。愛でてくれる。 深く深く、楔を打って。 ハルオミさんのコレ…… (俺を愛してくれる証だから) 愛おしい 離したくない。 俺だけのものにしたい。 コレは俺だけのもの これからも ずっと 離さない。 もっと欲しい。 もっと、もっと深くまで。 あなたが欲しい。 あなたのコレで、俺を愛して。 愛を注いで。ハルオミさん…… 「もちろんだよ」 ナツキ…… 「私だけを感じてイクがいい」 手を取られる。握られる。囚われる。 ハルオミさんに捕らえられた手はもう、いきりたつ俺のアソコを触れない。 「もっと好きにしてあげよう」 「アフフ~」 「腰振って……可愛いね」 「うひん」 「中もすごくうねっている。私の股ぐらの果実も膨らんでしまうよ」 俺の中でハルオミさんが悦んでいる。 (ハルオミさんの………欲しい!) 俺は、Ωだから 運命のαを求めてしまう。 愛しくて……… 「俺もお前の運命のαだよ」 ユキト!!

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