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【お正月♪】初詣はあまねく愛に包まれて②
わわわーッ!!
俺とアキヒトの唇がピッタンコ★
これって………
キス♥
「神の御前で永遠の愛を誓いましょう」
声が耳朶を這い、トクリッ
鼓動が跳ねる。
アキヒトは第三夫
俺達は既に夫婦だ。
なのに
けれど……
「卑怯」
そんなふうに囁かれたら、意識してしまう。
「男ですから」
窓辺に吹く風のように。
そっと……
俺の髪を掻き分けて。
「いえ、違いますね……」
声がくすぐる。
「俺は、あなただけの雄です」
どんな顔をしてるんだろう。
(俺……)
どんな顔で、お前を見ればいい?
「統帥」
いつもの聞き慣れた呼び方なのに、心臓がトクトク、早鐘を打つ。
胸のドキドキ聞こえてないよな?たぶん……
「ねぇ、どうして俯いてるんです?俺、なにか気に障る事を言いましたか」
「そうじゃない」
そうじゃないんだ……
お前の顔、見られない。
きっと俺の顔……
(真っ赤だから)
「じゃあ、俺を見て」
「できない」
「意地悪言わないで」
「そうじゃなくって」
「やっぱり俺、あなたの機嫌を損ねたんだ」
「そうじゃない!」
意地悪なのはお前だ。アキヒト
「俺は世界で一番優しいですよ。あなただけには」
チュっ♥
俯いたままの俺のおでこにキス
「嫌じゃないのは分かってます」
さっきまで触れていた唇が囁いた。
「あなたの夫ですからね」
ねぇ、統帥……
「ベッドで合体しましょ。神の啓示を受けた俺達の身も心も……一つに。
御神籤合体するんですよ」
えええェェーッ
「知らないんですか。まさか統帥ともあろう人が」
「ま、まさか!」
「そうですよね、統帥ですもんね」
「当然だ」
「身心の合体、分かってて了解してくれたんですよね♪」
「ぅ……う…ぅん」
そうだったのかァァーッ
御神籤を合体させるには、身心の合体も伴うのかァァーッ
…………………………Ωの頂点に立つ俺が、そんな事も知らないなんて。
(言えない)
で、でも。
俺はアキヒトの夫であるが、ハルオミさんとユキトの夫でもある。
浮気にならないのだろうか?
アキヒトとだけ。
そんな事して………
「わっ」
アキヒトの唇が右の頬っぺたにくっついた!
「答え聞かせてください。口塞がないように、わざとほっぺにキスしたんですから」
でも、だけど!
アキヒトの唇は右
じゃあ、左頬にくっついている……もう一つの唇は?
「ナツキ、浮気は絶対ダメだよ」
ユキト!!
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