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🌀👕梅雨の晴れ間編☔お洗濯がたためない!!⑬

生暖かい舌が生き物のように、耳朶を這いずる。 「濡れてきたね?」 ちがう……って。 振ろうとした首はカプリと。耳を食まれて、自由を失った。 「うん。私に素直に反応する、良いちんこだ」 股間がもう布地を押し上げている。 「恥ず…かしい」 「なぜ?」 どうして、そんな事を聞くの? 「恥ずかしい理由が分かれば、君を恥ずかしがらせずに済むじゃないか」 彼の言葉は正論だ。 (でも) あなたの瞳の奥が艶やかに微笑んでいるのは、なぜ? 「おやおや。私を疑うのかい」 藍色の奥が揺れる。 「悲しいね。生涯の伴侶に疑われるなんて」 「そうじゃない」 「なら!」 俺の体はもっと強く、あなたに包まれる。 「私に話なさい。君はどうして恥ずかしいんだい?君の力になるよ」 拒絶できないんだ…… あなたの罠だと分かっていても。 この甘美に犯す毒の瞳から、逃れられない。 「…………ち」 「なに?聞こえないよ。大きな声で言ってごらん」 「…………んこ、たって恥ずかしい」 「『なにが』だい?」 「………んこ」 「私の耳をくすぐって……悪い子だね。もっと大きな声、出してみようか」 「無理……」 「できるよ。君は、私のお願いを断らないだろう」 ハルオミさんの意地悪。 「さぁ、君の『なにが』たってるんだい?」 「………ち…ん、こ」 「ちんこかい。それは、どこにあるんだい」 「ハルオミさんにも付いてるくせに」 「そうなのか?どこに付いているのか教えてくれないと、確かめられないよ」 「うぅ~」 「どこに、ちんこはあるのかな?」 「お股の間~」 「あぁ、分かったよ。確かに私にも付いているね。君の股ぐらのイチモツは、どんなふうになっているのかな」 「上を向いて、硬くて、熱くて、ドクドクする」 「それは『勃起』というんだよ」 熱い息が耳のひだを這った。 「言ってごらん。『勃起』だ」 「……勃起」 「いい子だね」 チュッ 「君の勃起したイチモツの先端はどうなっている」 「先っぽ?」 「亀頭だよ」 ビュクンッ 淫らな言葉に昂りが反応する。 「ここ」 つんつん。 「ヒゥ」 「イイ声が出たね。この分だともう恥ずかしい汁を垂らしているのかな」 「アゥヒィ、ヒィ」 どうしようっ。 変な声が突いて出る。体が勝手に感じて、声が止まらない。 こんな可愛くない声。 「獣みたいだよ」

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