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翌日午前11時

「うぅ…」 俺は布団の中で苦しむ。 久々に風邪を引いてしまった。ここ数ヶ月は調子が良かったのに油断したのかな。 喉はささくれて、寝返りを打つのも一苦労な程に体の関節が痛い。 「叶多ぁ、生きてるぅ~?」 病気の時に人は弱るというのは本当だ。心細い今、兄貴のチャラい声にも涙ぐみそうになる。 部屋のドアを開けチラリと顔を覗かせた遥に、「だいじょゔぶ」と答えた。おい濁点一個多いぞ俺。 「今、お粥作ってるけど食べれる?卵入りの」 「ゔん、ありがど…あ゙、はるが」 兄貴の手料理を喜びつつ、俺は思い出して呼び掛けた。「ん?」と遥は柔和に微笑む。 最近けっこうそうだけど、なんか今日特に優しくね?病人相手だから?と不審に思いつつも言う。 「俺゙、今日サクに゙買い物付き合っでっで言われ゙でんの゙。はる゙か、悪いげど代わり゙に行っでぐんない゙?」

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