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第4話 中庭の天使 Ⅳ

「兄さん 行こ 病院でストーカーとか 有り得ない」 「いや!! 違!! 俺は!! と…友達に…なりたいなって…」 「友達⁇」 怪訝そうな顔付きの弟と違い、お兄さんの方は中庭にいる時と同じ 綺麗な微笑みを浮かべてくれている 「嬉しいな 2時間位で戻って来れると思うからから、もし良かったら遊びに来て⁇」 「兄さん!!」 弟の言葉を遮って、彼は直ぐ後ろの病室を指差した そこが彼の病室なんだろう 「じゃあ また」 「あ!! あの!! 俺、星都 永遠!!」 「永遠⁇ 良い名前だね… 僕は 如月 海音 コッチは弟の陸也だよ」 「…海音」 俺の呟きを聞いた弟は これでもかとばかりに俺を睨みつけていて、同じ顔でこうも印象が変わるのかと苦笑いしてしまった でも さっきの俺の行動は どう考えても不審者だったし、海音を心配しての事だと思うと きっとこの子も悪い子では無いんだと思う そんな弟は 海音の車椅子を押して 当初の目的のトイレへと向かっている 振り返った海音は ひらひらと手を振ってくれて、俺も胸の前で小さく振り返した

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