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第7話 お友達Ⅱ

「え⁉︎ 永遠 サーフィン出来るの⁉︎」 「うん まぁ… その所為で 今回怪我しちゃったんだけどな…」 「でも良いなぁ… 僕 こんな名前なのに、実際に海を見た事って 一回も無いんだ」 「え⁉︎」 驚き過ぎてデカイ声が出てしまい、慌てて口を手で塞いだ 俺の反応に 海音は困った様な笑みを浮かべている 「僕 ずっと入院してるから… 家に帰れても そこまでの遠出って出来なくて…」 「そ…っか…」 海音は どんな病気なんだろう… 聞きたいけど それは簡単に聞いてはいけない気がして、流石に口にする事は出来なかった 「ねぇ 写真無いの⁇ 永遠がサーフィンしてるやつ」 「あるよ 見る⁇」 「うん‼︎ 見たい‼︎」 ポケットから携帯を取り出し 何枚か写真を見せると、海音の瞳はキラキラと輝き出した それはまるで 水面に反射した太陽の光の様で、言葉では言い表せない位 とても綺麗だった この日から 海音の体調が良い日は、毎日に一緒に過ごした 俺の周りに今までいなかったタイプの海音との時間は、俺にとって とても新鮮だった 時折陸也も交えて話たりして、退屈だと思っていた入院生活は 海音のお陰で 充実感さえ感じ始めていた

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