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第10話 お見舞い

「海音」 「永遠!! 本当に来てくれたの⁇ あ…その制服」 海音は俺の姿を見て 大きな目を更に見開いている 「…俺 どっか変かな⁇」 「あ!! ううん!! 永遠の制服って新鮮だったから ちょっとビックリしちゃっただけ」 えへへと笑った海音に つられて俺も笑った時だった ドアがガラリと開いて 後ろを振り返ると、海音と陸也に良く似た女性が花を抱えて立っていた 「あら⁇ 海音のお友達⁇」 「うん この前までここに入院してたんだ」 紹介されなくてもお母さんなんだという事が分り、俺は軽く頭を下げた 「初めまして、星都 永遠です おじゃましてます」 「いいえ、わざわざありがとう ゆっくりしていてってね」 お母さんが笑った瞬間、俺は「わっ…」と心の中で呟いてた なぜならその笑顔は海音そっくりで、思わず見惚れてしまっていたから

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