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第24話 真実
今日1日どう過ごしたか思い出せないまま放課後になり、散々悩んだけど海音のお見舞いに来てしまった
ドアに手を掛けて少しスライドした時、陸也との話し声が聞こえて 思わず手が止まってしまった
「兄さん…手術 受けようよ…俺なら大丈夫だから」
陸也…ドナーになるのを嫌がってたんじゃないのか⁇
どういう事なんだ⁇
立ち聞きの今の状態を悪いと思いながらも、俺はその場から動く事が出来なかった
「ごめんね 陸也…もう決めたんだ」
「だって…このままじゃ死んじゃうよ⁇」
「…もう僕の事は良いんだよ ありがとう陸也」
海音の言葉の後は 陸也が啜り泣く声だけが病室に響いた
話の流れから手術を拒否しているのは海音の方だと分かった
でも どうして…
ぐるぐると色々な考えが頭を巡っていた俺は、無意識にドアから手を離していた
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