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第25話 真実 Ⅱ

ドアの横の壁に寄りかかり先程の会話を頭の中で必死で整理していると、病室から陸也が出て来て息を呑んだ 当然陸也も直ぐに俺に気が付き、驚いた様に目を見開いている ドアが閉まるのと同時に 陸也は俺の手を取ると「ちょっと来て…」と呟いて人気の少ない場所まで、俺は言われるがままに歩いた 「…もしかして 俺と兄さんの話聞いてた⁇」 赤い目をした陸也の問い掛けに どう答えようか悩んだけど、俺は小さく頷いた 「…もう…永遠しかいないよ」 「え⁇」 「もう 永遠しか兄さんを説得出来る人いないよ!!」 そう言って泣き崩れる陸也 嗚咽を漏らす陸也が心配で俺もしゃがみ込むと、いつもより小さく見える体を抱きしめていた 「お願い…兄さんに手術受けるように説得して…お願い…」 「…陸也」 「今のタイミングを逃したら 1ヶ月の間に絶対に発情期が来るんだ…そしたら手術は出来ないし、飲める薬も限られちゃうから…また悪化しちゃう…」 泣き噦る陸也の背中をさすると、陸也はグッと俺の腕を掴んだ 「…兄さんが…死んじゃう…助けて…助けて 永遠」 陸也の涙で 制服が濡れていく ジワジワと広がるその跡は、俺の心の中に広がっていく何かと連動している様に感じた

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