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(番外編)おぞましいときー3

 不快な振動が全身から伝わってくる。しかし、必死に抵抗しようとしても全く動けない。  すると、レイの服がじわじわと薄くなっていく。包まれているそれが溶かしていたのである。  彼の抵抗はより激しくなっていき、身を拘束するのが難しくなっていく。  今まで傍観していたように動かなかった触手が動き出し、手首や足首に絡まっていき、その動きを封じる。 「いやぁ……離して……」  思っていたよりも強い力は、完全にレイをがっしりと固定させる。再び液体の中にすっぽりと覆われた彼の服は、みるみるうちになくなっていった。  誰に見られているわけでもないが、自らの意思に反して肌を晒してることに羞恥し、頬を赤く染めていく。  気付けば、レイの周囲には大小様々な触手が彼を狙うように蠢いているが、その数は増えている。 「ひっ……」

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