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(番外編)おぞましいときー8

「ひっ……!」  咄嗟に口を閉じてしまったが、触手の一本は唇をなぞり、それから歯列を強引に割っていき、レイの口腔へと侵入していく。 「んぅ……んぐ……んんっ!」  喉の奥を突くように動いていく。触手は徐々に硬さを増していき、レイの口いっぱいにまで膨れていた。  あまりの苦しさにレイは吐き気を覚え、涙を流す。だが、口腔の触手は吐くことを許さずにひたすら同じ場所を刺激していく。  一方で外にいた二本の触手は、片方ずつがレイの涙を舐めとるように、先端を目元に這わせていく。涙はすぐになくなっていくが、触手の粘液がべっとりと顔を覆う。  その粘液が滴り落ちそうなほどに湿っていくと、すっかり膨れ上がった触手の動きが止まる。すると、小刻みに震えながらレイの奥へ液体を吐き出していく。  ねっとりとしたその白濁を、レイの奥へと送り込むように吐き出していく。  レイは喉にへばり付くそれを吐き出そうとするが、触手はそれを塞ぐようにどんどん吐き出していく。何もしないうちに呼吸を塞いでいき、仕方なく吐き出されたそれを飲み込んでいく。  彼の中に不快感が広がっていく。早く終わってくれ、ただそれだけを思っていた。  何度か飲み込んでいるうちに、レイの口に広がっていた触手は満足したのか、ゆっくりとそこから出ていった。それを合図に、四肢を固定する触手以外離れていった。

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