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(番外編)オメガとアルファのときー5

 すると、レイからアルバートが離れていき、ニコリと微笑みながら彼を見つめる。口の端から唾液を零し、とろりとした表情で見つめる姿がそこにある。 「マスター……もっと、欲しいです……」 「あぁ、もちろん。だから、ここから移動しようか」 「はい……」  アルバートはレイの背中と膝下に腕を回すと、レイを横抱きにして立ち上がった。そのまま部屋の奥へと歩き出し、最奥のベッドへレイを横たえる。互いの靴を脱ぎ、アルバートもベッドへ全身を乗せる。 「マスター……」  近付いてきたアルバートに腕を回し、そっと抱き着く。  身体を寄せつつ、再びレイに激しいキスをするアルバート。燻ぶる熱が再び燃え上がるように求めながら、レイの服を脱がしていく。  ベストのボタンを一つずつ片手で器用に外し、そのままワイシャツのボタンも外す。その手はそのまま隙間から滑るようにレイの肌を撫でていた。 「んっ!!」

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