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(番外編)オメガとアルファのときー10

 ビクビクと身体を震わせつつも、レイはアルバートへ腰を突き出す。身体は本能的に快楽を求め、自らの乱れた姿を気にしている様子はない。  指は奥まで入り込まず、すぐに抜かれてしまった。そしてそのまま腰を掴み、さらに高い位置まで上げていく。アルバートのものと同じ高さまで並ぶ。  張り詰めた屹立をレイの方へ向け、一気に奥まで挿入する。 「ひぁっ!! あっ、あぁ」  アルバートによって激しく揺さぶられ、まるで全身に電撃が走るような感覚に包まれているようだ。端正な顔は自らの涙や唾液でぐちゃぐちゃに乱れ、先端から白濁をどくどくと溢れ出している。 「レイ。今日は一段といいよ。君のことを孕ませたくてしょうがないよ」 「まぁ、マスタ、あっ……」  アルバートの腰はより一層激しく動きつつ、上体がレイの方へと近付いていく。ニヤリと笑みを浮かべるように口を開いている顔が、レイの首筋へと向かう。  そこにはアルバートのものらしき歯型がくっきりと残っている。レイがアルバートの番であるというはっきりとした証拠である。  重ねるように思い切り噛み付く。

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