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(番外編)オメガとアルファのときー11

「いっ……」  痛みを堪えるように食いしばる。涙がどっと溢れ、シーツを湿らせていく。  だが、レイは気付いていなかった。痛みに堪えることにより、自らの肉壁がアルバートのものを締め付けていたのである。  レイの中へアルバートの残滓が注がれていくが、治まる気配を見せるどころかより興奮している。噛み付いたまま息を乱し、めきめきと音を立てるアルバート。全身が黒い毛に覆われていき、人間だった姿は欠片も残っていない。鋭い牙と爪を持つ獣へと変貌していった。 「いぃっ……いやああぁぁぁ!!」  理性は完全に失われてしまったのか、レイの中へ挿れたものを荒々しく動かしていく。互いの体液が混じり合い、ぐちゅぐちゅと泡立ちながら音を立てる。  首には痛々しいほどに牙が食い込み、赤い血液が滲み出し続ける。アルバートはそれを啜りながらより牙を食い込ませる。 「いやぁ、まっ、マスター、いぁっ」  痛覚だったものは全て快感へと変化し、レイはただ泣き叫んでいた。その行為は余計にアルバートを興奮させ、レイをより激しく犯す。  脆い人間であれば既に死んでいるであろう。それでも、レイはなんとか意識を保ちながらアルバートの行為を受け入れている。

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