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第2話

「…醜い…」 青也の絵を一瞥した東堂はそう言いその眉をひそめた。 「エ…」予想だにしていなかった言葉を言われた青也は動揺し始めた。 「君の絵からはエゴしか感じない」 「…」 それから東堂に絵は絵描きを映す鏡だ…とかテクニックに溺れては駄目だ…と言われた青也は東堂に言う事実を解ってない奴が勘違いしてる虚偽だと思いオレの才能を解る奴に会いたい…と思った。 後日、青也は豪邸の中にいた。 画材や青也が描いた絵がある室内。そこで自分の恋人に抱かれている青也は刹那その身をひくつかせた。 「嗚呼っっ」 その時、恋人に愛欲の産物を注がれた青也は数分後、恋人の腕枕でその口を開いた。 「オレの才能を解る馬鹿じゃない奴に会いたい」

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