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未央side
「かぁいい‼」
ラシャさんが、ハロウィンの衣装を試着した奏人たちを見て、黄色い歓声を上げていた。
お父さんから荷物が届いたその日の夜。
鬼頭家には、いつものように、ジェイさんと、ラシャさん夫婦、ヒーリーさんと寺田さんが夕食を食べに訪れていた。
子供たちを囲み、終始、和やかムード。
ジェイさん夫婦は相変わらず人目を気にせず、イチャイャしてて、ヒーリーさんと、寺田さんも仲睦まじい様子を見せていた。
陽人と、大翔を出産し、帰国する時、ヒーリーさんたちも一緒だった。渋る寺田さんの手首を掴み、無理矢理飛行機に乗せ、ガーランドに連れ帰って、そのまま結婚式を挙げた。
今は、ヒーリーさんの奥様公認の第2夫人として、佳大さんの仕事を手伝っている。
寺田さんの下の名前が、直弥さんだと知ったのもつい最近。
「未央、そろそろ四人目出来たんじゃない⁉」
ラシャさんが、ぺったんこのお腹を擦ってきた。
「ラシャさん、何を急に言い出すんですか」
「ラクシュマンがね、ママが病院に行って、妹を産むんだって、すごく、嬉しそうに話してくれたのよ。ナオヤもいるし、ラクシュマンや、ラーマ、スシールたちの面倒は任せて」
ラシャさんの話しは、当然ながら、アツと、佳大さんにも聞こえていて。
う”ぅ、そんなに見ないでくれるかな。
視線が痛い・・・。
ラーマは、陽人のガーランドでの名前。誰にでも心地よい存在であるようにとの願いを込めて、
また、スシールは、大翔の名前。兄弟仲良く、平穏無事な人生を送って欲しいとの願いを込めて、
ジェイさんが、それぞれ、名付けて下さった。
奏人たちも、優しくしてくれるジェイさん夫婦が大好きで、ダディ、マミィと呼んでなついている。
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