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未央side

裕福な生活をするためにガーランドに帰化したんじゃない。大好きな二人と、子供達と貧しくてもいいから、寄り添って幸せに生きれればいいーーそう思って帰化したのに・・・。 佳大さんは、ヨシト殿下と呼称され、ゆくゆくはジェイさんの跡継ぎになるであろう奏人も、ラクシュマン殿下と呼称され、待遇は王族並み。住んでいる所も豪華で、庶民の僕には、いまだこの生活に慣れないのに・・・。 目の前に現れたガラスの馬車に子供達は大はしゃぎ。 この子らは、貧しさやひもじさ、何一つ知らない。恵まれた環境ですくすくと育ったから。高価なものを与えられるのが当たり前ーーそれが普通になるのが正直怖い。 奏人、だからだよ、ママの顔色が良くなかったのは。 「未央様」 心配した寺田さんが声を掛けてくれた。 「心配しても始まりませんよ。とりあえず、王宮に向いましょう」 彼に宥められ、馬車にラシャさんが先に乗り込み、奏人達を乗せてから、僕も腰を下ろした。 ヒーリーさんは馬に颯爽と跨り、年だからと、渋る寺田さんの手を引っ張って後ろに乗せた。 「未央、そういえば聞いた?」 王宮へ向かう途中、二人を眺めていたラシャさんがぼそっと口を開いた。 「うちのヒーリーね、サラ―ラと離婚して、ナオヤを正妻にするらしいの。陛下の許可を貰ったみたいよ。勿論、子供達は、ヒーリーが引き取るんだけど、人数が多いからね、未央、悪いけど手伝ってあげて。今日のパーティーにみんな来るから・・・頼んでもいいかしら」 日本へ渡る前に、サラーラさんを含め2人の奥様と、4人のお子様がいたヒーリーさん。帰国後は、寺田さんとの生活を優先させ、離婚、もしくは別居しているとは聞いていた。 自分の人生の殆どをアツや、佳大さんの為に費やしてきた寺田さん。 彼が誰よりも幸せになれるなら。 「ママ、マミィ‼」 「兵隊さん、みんなトランプになってるよ‼」 前と後ろに違うトランプを身につけた衛兵さんが、子供たちを出迎えてくれた。 王宮内は、ハロウィン一色。 豪華な装飾、贅の限りを尽くした豪勢な料理。 王様や、王妃のみなさん、王公諸侯が、きらびやかな仮装で出迎えて下さった。 奏人、陽人、大翔は、目をまん丸くさせて、あちこちキョロキョロ見回し歓声を上げていた。

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