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第50話 七杯目(13)
俺の羞恥心は、すでに崩壊している。
薄暗いルーカスさんの寝室で、俺は真っ裸の状態で、ルーカスさんの腕の中で、仰向けになってる。ルーカスさんは上半身裸。下はゆったりしたグレーのジャージのパンツは、雄々しくテント張ってる。その形からも、かなりデカいのは想像できてしまう。
結局、あれから、まともに話ができるわけもなく、自然の流れで、というか、完全に流されて、こういう状態まで堕ちてるわけで。俺の息子、完全にルーカスさんの手の中です。完全に、俺の身体は弄ばれてます。
「あっ、ああっ、る、るーかすっ、さっ」
「ここが気持ちいのかい」
横たわりながら、シーツを握りしめ、同じように横で身体を起こしているルーカスさんを見上げる。優しくも色気の籠った視線に、身体が勝手に熱くなる。ルーカスさんの視線には魔力でもあるのだろうか?指先が俺の耳を弄る。くすぐったいような、ゾクゾクするような感覚。
「あっ、はっ……ん、んんっ」
荒い息を吐きながら見つめる俺に、ルーカスさんは嬉しそうに胸元をべろりと舐める。俺の反応、一つ一つが堪らないのか、ルーカスさんの行為は止まらない。そして、俺の恥ずかしい嬌声も。
「や、あっ、んっ」
「ふふふ、いい反応だね」
すでにいくつもの紅い痕が残る胸元、胸の飾りも両方とも赤く熟れたようになってる。だって、何度も何度も、ぐりぐりしたり、はむはむしたいり、するんだもの。ルーカスさんは恍惚とした表情で俺の隣で横たわりながら、片方の大きな手で俺の息子を握りしめて、上下に摺られてる。じゅっ、じゅっとか、くちくちとか、恥ずかしい水音も、快感に飲み込まれてる俺には、関係なくなってる。
こんなこと、今までの人生で経験したことがない。
……この年まで童貞ですみません。
「あ、ひっ、ひあぁっ」
胸の飾り全体をじゅるっと吸い上げられた後、押しつぶすように熱い舌で舐め回されて、舌先で弄られて、甘い嬌声も、抑えられずに簡単に漏れてしまう。
「イ、イキたいよぉ……」
もっと強い刺激が欲しいのに。あと一歩が足らなくて、助けてほしい。縋るように見上げるルーカスさんの顔は、視線が絡むたびに、口元を緩め微笑んでる。
「ああ、可愛い……堪らないな、その表情」
「る、るーかすさっ、んんっ」
今度は唇が俺の口内を激しく蹂躙する。もう、俺の唇は赤く腫れあがってる。それでも、ルーカスさんのキスに必死に応える。唇が離れると、互いを繋ぐように唾液の糸が細く伸びる。ぺろりと舌先で唇を舐める姿に、朦朧とした俺は、ただただ、息を整えるしかできない。
「さぁ、私にもっと可愛い姿を見せて」
そう囁いたルーカスさんは小さく唇をあけて見下ろしながら、俺の息子を勢いよく上下させ始める。その勢いに、どんどんせり上がってくる快感とともに、無意識に腰が動いていた。
「あっ、あっ、うあああっ、あぁぁっ!」
ようやく欲しかった刺激に、俺はあっけなく白濁を吐き出してしまう。
快感の波に漂っている間に、ルーカスさんはベッドの脇に置いてあったティッシュペーパーを取り出して、汚れた俺の薄い腹の上を拭ってくれた。その甲斐甲斐しさに、冷静さが戻ってくる。当然のごとく、忘れてかけてた羞恥心が戻ってくる。
「うううううっ!」
身体中を真っ赤にして、両手で自分の顔を隠す俺の額に、ルーカスさんが宥めるようにキスをした。
「ふふふ、やっぱり、セイイチロウは可愛いね」
「くーっ!」
俺は身体をくの字にして丸めてルーカスさんの胸のあるほうへと、身体を隠そうとするも、目の前には年齢の割にルーカスさんの引き締まった腹筋と、怒張した大きなモノを連想させる、高々と張られたテント。
こんな状態、キツイに違いない、というのは同じ男だからわかること。
恐る恐る指先を頂点に乗せると。
「んっ」
今まで聞いたことがなかった、ルーカスさんの甘いため息が降ってくる。
「こら。堪えてるところにちょっかい出すなんて」
そんな言葉でも、怒りは感じない。むしろ、どこか甘えたような声。
だからといって調子にのったわけではないけれど、俺の手はそのままジャージの中に入りこみ、熱く猛ったルーカスさんのモノを優しく握りしめていた。
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