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第3話

「ところで、サキュバスに仮装した高橋は、俺にどんなイタズラをしてくれんの?」 「えっ?!  これ、サキュバスじゃなくて悪魔のコスプレですよ?」 「いやいやいや!  どう見てもサキュバスだろ!」 僕のごく当然のツッコミを、先輩は全力で否定する。 「アレだろ?  サキュバスに仮装して、俺に性的なイタズラをしてくれるんだろ?  いやー、どんなイタズラをされるのか、楽しみだなー」 先輩は嬉々として強引な理論を展開する。 けれども、僕の方もコスプレしたら先輩にエロいことしてもらえそうという下心があったことは確かなので、ここは先輩に乗っかっておくことにした。 「ええっと、じゃあ、お菓子をくれなかった先輩にイタズラしちゃいますね。  ベッドに上がってもらえますか?」 僕がうながすと、先輩はいそいそとベッドに上がって仰向けに寝転んだ。 とりあえず先輩の提案に乗ってはみたものの、特に具体的な方針があるわけでもないので、僕を見上げる先輩の期待に満ちた視線がちょっと痛い。 まあ、あまり深く考えずにやりたいことをやればいいかと思い、手始めに先輩の上に乗っかって唇を重ねた。 「んっ……」 僕の方がイタズラするということなので積極的に舌をからめていくと、先輩は口の方はおとなしく受け身になってくれたが、その代わりに衣装から出ている僕のへそや脇腹を容赦なく触ってくる。 たまらず僕がキスをやめて顔を上げると、先輩は僕の胸の辺りをじっと見て言った。

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