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ugly

やれることは全部やったと思った。もう全身が疲れていて、動けなかった。 今までのものが全てやさしく思えるほどの、暴力を受けた。 痛みで意識が遠のきそうになりながら乳首に穴を開けられて針を通され、僕が暴れると、ナイフで片耳を切り落とされた。 下の穴からたくさんの冷水を入れられて、お腹が痛くて助けを求めたら、腹を殴られて左手の小指を潰された。 潰れた小指を断たれ、僕に食べさせる。なんとか飲み込んでもそのすぐ後に戻してしまって、汚いと言われて蹴られて吹っ飛んだ。 頭を守ることなんかできなかった。 蹴られ、倒れた時に床に頭を強く打って、ぼうっとして、たくさんの透明な鼻水が出てきた。 そのまま頭を踏まれてぐりぐりと地面ににじられる。 ふっと痛みがなくなった。 どん、どん、と体に衝撃はあるけど、苦しかったり痛かったりはしなかった。 目の前がぴかぴかする。 赤と白に、交互に光っているように見える。 死というものが、近づいている気がした。 知らないところに連れてこられて、知らない人たちに殺されていくのか。 叔母とか、姉とか、彼の顔が浮かぶ。 ちょっとだけだったけど、僕には幸せがちゃんとあったのだなと思った。 でも僕は、叔母が買ってくれた制服も、姉に借りたお金も、彼の気持ちも全部だめにしてしまった。 いつもと違って、ゆっくりと気を失っていく感じがした。

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