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第7話

すべての者に与え終わると俺はぐったりと体をリーベルトに預けてしまう 「美月。まだ早いよ?私からの加護をあなたはまだ受け取っていないから」 そういえばリーベルトはまだ一度も達していない… 「申し訳ございません」 重たい体を起こし先程と同じ体勢で腰を振る 「足りない…これじゃあだめだよ?」 「申し訳ございません」 「ふふ…相変わらず君は愛らしい…ここでは思い切り鳴けないだろう?私の部屋へ。さぁ。目を閉じて?」 ゆっくり目を閉じ身を委ねる。ふわりと体が浮く 「もういいよ」 目を開けると始めに寝かされていたベッドの上。まだ俺たちは繋がったままだ 「美月。顔を見せて?」 言われるまま楔を埋めたまま体を反転させる 「いい子だね」 そう言い俺に口づけをくれる目の前の人。 彼もドラキュラだが悪魔との混血のため誰よりも力があり、気付けば魔界のトップに立っていた。 今ここら一帯を納めているのは彼だ 「さぁ。可愛い声を聞かせて?」 散々鳴かされ声は枯れた。 「もう。限界だね。ではそろそろ」 彼は俺の項を噛むと攻める速度を早める。 達するための行為に移った彼は少しして俺の中に大量に欲望を吐き出した 「やはり…君が一番だ…愛しているよ」 意識を手放す…イヤだ…まだ…話したいこと…たくさんあるのに…伝えたいこともあるのに 次にお会いできたら必ず伝えようと決意していたのに… でも気持ちとは裏腹に俺の瞼は閉じる…もう…開けることは叶わなかった… 『リーベルト様…愛しています』

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