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第6話

「イチゴクレープ、一つ。」 「ありがとうございました。」 (うわ……店員さん。可愛い!目、パッチリ…… こんな可愛い男の子、テニサーにいたんだ。) (渋谷!照れてる顔、可愛い……!! 恥ずかしいのかな。) (後でツーショット頼んでみよう。冗談ぽく!宝物にしたい。) (猫耳とかふざけんな!って思ってたけど、渋谷が可愛いから結果オーライ。 猫耳、バンザイ!!) (渋谷のシッポ揺れてる……腰、細いなぁ…… そんなに無防備だと…… いかんいかん!俺が守ってやらなくちゃ!) 聞こえてくるのは男の声ばかり。 …………知らなかった。 全然、嬉しくねぇけど…… 俺ってば男にモテモテだったらしい! (渋谷……いるかな……) …………この声は! 「よぅ。渋谷。」 上條が売り場に来た。 (か、かわ……可愛い!!猫耳に萌えなんて感じた事ないけど……渋谷、似合う!可愛い!) 上條の仏頂面を見てると聞こえる心の声が全部、嘘みたいに聞こえる。 「チョコクレープを一個。 猫耳とか、よく平気で付けられるな。 プライドとかないの?」 (他の野郎もすげー見てんじゃん。 可愛いけど、ヤッパリ嫌だな。) いつも毒ばかり吐くこの男の本音は…… ただのヤキモチだったのか……? 「渋谷!」 俺達の間に風間が割り込んできた。

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