「渋谷、休憩入っていいぞ。」 交代の人が来た。 (待ってました！) 「渋谷、一緒にお昼食べよう。」 先に動いたのは、風間。 (絶対にキスしてやる！！上條には負けねぇ！ とりあえずは空き部屋に連れ込もう。 連れ込んだら、まずは抱きしめて良い雰囲気になったら押し倒してキス！ 渋谷、困った顔してるな……期待してる……？ ……空き部屋で一線超えるとか、ヤベーな。 今日、ゴム持ってたっけ？確か財布に入れっぱなし……ローションないとキツイかな。 まずは渋谷の可愛いソコを虐めて、出したやつで…………) 舐めるような視線に一気に温度が下がる。 本気で拒否らないと、やられる！！ 「お、俺……やく、約束あるから……」 足が震える。おまけに声も震える。 …………俺、男だぞ？ 風間、女にモテるくせにどうした！？ 頭がおかしくなったのか……？ 無理…………！ 返事を待たず走り出す。 当然、男との経験なんてない。 そういう人種がいるのは知ってたけど…… まさか自分が対象なるなんて！ 人混みをとにかく走った。 「待てよ！渋谷！」 追いかけてきた風間にギョッとする。