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第2話
夕御飯の支度を終えて、ソファでテレビを見ていると扉が開く音がした。
「おかえり~。」
「ただいま♪」
舜が横に座って寄りかかってくる。
「お疲れ様。」
頭を撫でてあげると、心地良さそうに目を閉じている。
「ご飯食べる?」
「ちゅうする。」
抱き寄せて唇を重ねると首に腕を絡めてきた。
そんなところがかわいい。
自分がどうしたら愛されるのかわかってるんだろうなあ。
華奢な体に愛おしさが増す。
「ねぇ、一緒に住もうよぉ。」
「う~ん。でもな~、一緒に住むとダメ人間になりそうで。」
「いいじゃん。仕事行って、毎日、えっちして過ごそ?」
天使の笑顔でこういうことを言う。
「考えとく。さ、牛丼食べよ?」
舜を立ち上がらせると、ダイニングテーブルにつかせた。
「明日はどこか行く?」
食事の準備をしながら、きく。
舜は頬杖をつきながら、しばらく考えて
「明日は家でいちゃいちゃしときたいなぁ。」
と言って僕を見た。
「わかった。じゃあ、DVDでも見ようか?」
「AVの?」
運んできたお皿を置くと、舜の頭をわしゃわしゃした。
「少しは盛りを抑えなさい。」
舜はむくれて、こっちをじと~っと見てる。
「じゃあ、いいもん。やらないもんね!させてあげないんだから!」
「そうは言ってないでしょ?」
舜を後ろから抱き締める。
「舜は明日の休みだけで、また仕事でしょ?だから、あんまり無理はさせたくないんだよ。舜のえっち、ハードだから。」
「僕は愛し合うとストレスふっとんで、疲れなんかなくなっちゃうの!だから、盛り上がることしたい!」
「わかったよ。舜の見たいのでいいです。」
頭を撫で撫ですると、向かいの席に座っていただきます、をした。
食べてる姿がリスみたいでかわいい。
今でも、夢の中にいるような気分になる。
本当にこの子と付き合ってるんだよな、って現実がわからなくなる不思議な感覚に陥る。
「また、そんなに見つめて。僕の顔、見られ過ぎて穴が空いちゃうかも♪」
くすくす笑う顔もかわいい。
「そういえば、あのキスを見られた店員さんとは気まずくなかった?」
「大丈夫。」
急に突き放す言い方をするから、とても気になる。
「あの子、なんかあるの?」
「…別に何かあった訳じゃないけど。嫌な感じがする。僕のそういう感覚って結構当たるから。」
「嫌な感じって?」
「明さんを見てる目が嫌だった。」
「えっ?…嫉妬?」
嬉しくて頬が緩む。
「悪い?」
上目遣いで見られて、ハートを射抜かれた。
「嬉しい♪」
「…犯す。」
「…えっ?ちょっと、何で怒るんだよ!」
「怒ってない。かわいいこというから煽られただけ。」
舜が視線を外して、黙々とご飯を食べてる。
その態度が堪らなく好きだ。
いつもは甘々なくせに、ツンデレも使うなんて。
もう、アラサーの僕には堪らない。
お互い意識し過ぎないようにしながら食事をした。
この後の展開を期待している自分が恥ずかしい。
食事を終えて、食洗機に入れると、舜に手をひかれてお風呂場に連れて行かれた。
唇を重ねながらお互いの服を脱がせていく。
舜のそれが少し固くなっていることに興奮する。
お互いの体を洗い合いながら、キスを重ねる。
「もぉここでしちゃおうよぉ。」
甘えた顔で見てくる。
「ダメだよ。ベッドに行こう?」
返事を待たずにあそこに触ってきた。
「こら。しゅんぅっ。」
「…わかったぁ。いこっ。」
ぐいっと手首を捕まれて脱衣場で雑に拭かれるとそのまま連れて行かれてベッドに押し倒された。
舜は引き出しからローションを取り出すと大量に下半身にぶちまけた。
「舜、冷たいよ。…んっ!」
舜は僕にキスをして、強く抱き締めるとずっと挿れてきた。
「っいたぃよっ!」
痛さに涙が少し出た。
「すぐ良くなるから。」
舜の目がすわってて、ぞくっとする。
こうなるともう止まらない。
舜の肌が激しく当たる。
「っんぅっ。…あっ、あっ、舜っ。」
指でぐりぐりと先を弄られると、今にも果てそうになる。
「まっ…てよぉ。しゅんっ、出ちゃう。もぉ、出ちゃうって。」
激しく舌を差し込まれて声が出ない。
上の穴も下の穴も舜に奥まで突かれて、体の中が舜でいっぱいになる。
髪から滴る水が顔を濡らす。
舜の手がふいに僕の手を掴み、指を絡めてきた。
もう、舜もイキそうなんだ。
熱い手の温度が愛おしい。
「…んぅっ!」
舜の背が丸まって震えると、すっと脱力した。
唇が離れると、耳元に激しい息づかいが届く。
「舜?本当に何かあったんじゃないの?」
「はぁっ、はぁっ、…ないよ。」
いつもの小悪魔的な余裕がないことに不安を覚える。
「舜、ゴムした?」
「はぁっ、はぁっ、…してない。」
「…だよね。」
「…そんなに嫌?」
「ううん。舜のにバイ菌入らないか心配で。」
くすくす笑うと、僕の髪を指で透きながらキスを落としてくれた。
「大丈夫。明の中はきれいだよ。それより、ごめんね。お腹いたくなっちゃうと思うよ。お尻もだけど。」
「…ほんとだよ。思い出したらお尻がひりひりしてきた。」
「後で薬塗ってあげる。液も掻き出してあげるよ♪」
「そ、それはいいよ!」
あの静かな雰囲気で、薬を塗るとはいえ指を突っ込まれるのは恥ずかしい。
「明も挿れたい?」
「僕はいいよ。舜、まだしたいんじゃない?」
「バレた?…だって、明の中に入ってるとすごく安心する。」
「…不安なことがあったの?」
舜は体を起こすと、僕の腕を引っ張って上体を起こした。
クローゼットにかかっているストールを取ってくると、目隠しされた。
「とっちゃダメだよ。明の目、今日鋭いから、隠しとく。もうしゅんの目、見ちゃダメ。」
「えっ?どういうこと?」
体を反転させられて、腰を持ち上げられる。
舜の肌が背中に重なる。
前触れもなく乳首を摘ままれるとびくっと体が跳ねた。
涎を垂らしているそれを緩く擦られると、その動きが脳裏に浮かぶ。
目が塞がれている分、触覚が敏感になって、頭の中は触られている所の想像でいっぱいだった。
ぬちぬちと厭らしい音が響く。
「はぁっ、…舜、気持ちいいよ。」
今、舜はどんな顔で僕のそれを擦っているんだろう。
お尻の肌に擦り付けられていた舜のそれが段々固さを取り戻してきているのがわかる。
もうすぐ来るのかな。
心臓がうるさく脈を打っている。
さっき舜を受け入れていたそこはひくひくと動いている。
指が差し込まれて中までかき回される。
さっきの精液でぐちゅぐちゅと音がする。
「明、挿れるね?」
「うん。」
今度はゆっくりと奥に進んできた。
「…ぁあっ。」
「いいところに当たった?」
「…うん。気持ちいい。」
「明は素直でかわいいね♪……誰にも渡さないよ。」
腰の動きに合わせて声が漏れる。
手で擦りあげられてイキそうになる。
「…っイキそぉ。」
「止めれない。ごめんね。」
「っあぁあっんぅんんっ!…舜、1回止まってっ、っあっ、んぁあっ!」
舜は宣言通り止まらない。
イッたばかりの状態で突かれると目がチカチカした。
意識が飛びそう。
「…すごく締まって気持ちいい。」
背中にキスをしながら、液を出したそこもまだ擦り続けられている。
「…手、止めてっ、お願いっ、ぁああっ!」
先に小指の先を押し付けられて、痛みと快楽が同時に押し寄せる。
「っしゅんっ!壊れちゃうよっ。ちょっとっ、まっっ、んぅうんっ!」
枕に顔を埋めて耐えるけど、涙がどんどんストールに染みて濡れていく。
「明さんにこんなことしていいのって、僕だけだよね?」
「…うん。舜しか知らないよ。っあっ、ぁあっ!」
「愛してる。愛してる。愛してる。」
「僕もっあっ、愛してる…よ。」
舜のが激しく波打ち、僕の中を満たした。
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