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第11話

もう2日経ったが未だに怒りがおさまらない。 舜はあれから、求めて来ない。 平日だということもあって顔を合わせる時間が少ないことに救われている。 家に帰ると家事をして、舜が帰ってくる前に寝る。 朝は舜と朝食を食べると、支度を済ませて家を出る。 舜があいつのいる職場に行っている事が許せない。 部屋に閉じ込めておきたい衝動を抑えるのに必死だ。 仕事で話をしない訳がない。 でも、それを嫌だと言えない自分の臆病さにもイライラがつのる。 仕事に集中することで気を紛らわす。 明後日には土曜が来て一日一緒に過ごすことになる。 土曜が来ることがこんなに重たいのは初めてだ。 舜があんな目にあったのはきっと土曜。 あの日の態度がおかしいことにどうして気づけなかったんだろうと、ずっと自分を責めている。 飲み会だって言ってたのに対してお酒の匂いがしないことに違和感を感じていたのに。 近くにいても何も気づけないなら、何のために側にいるんだ、僕は。 舜が幸せになるならと決めた同棲生活。 何だってこんなに舜を苦しめなきゃいけないんだ。 真っ暗な部屋に帰ると家事をこなした。 舜の洗濯物を畳ながら、悔しさがこみ上げる。 今日も舜が帰ってくる前に無理矢理眠りについた。
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