だから笠松ももっと、体の中も、口の中も頭の中も、俺でいっぱいになればいいと思いながら激しく吸い付くようにキスをして腰を打ち付けていく。 「んぅ……ん…ん……」 　溢れ出すこの気持ちをわかってほしい。どんどん大きくなって苦しくなるこの気持ちを。 　唾液の糸を引きながら舌が離れる。それと同時に笠松の肩を押さえつけ奥を小刻みに揺すりながら見下ろした。 　ぐねぐねと腰を回すたびに笠松の細い腰がしなってその高ぶりも蜜を垂れ流しながら同じように揺れている。 「俺ん中はお前でいっぱいだよ」 　そして抱きしめるようにして、今度は大きく腰を打ち付けながら耳にかじりついた。 「頭一杯になって死にそう。好きだよ。笠松……すきだ」 　そう言葉にした瞬間、笠松が俺にしがみついてきたと同時に笠松の中がぎゅうっと窄んで締め付けられてもうこの動きを止められそうにない。 「あっ、あぁ……あ、んっ、みよ、し……おれも」 　とめどなく溢れる声に気をよくして首筋にも顔にもそこらじゅう届く範囲すべてに口づけする。 「あ、ああっ……んぁ……み、よし……」 　ただ名前を呼ばれるだけで煽られて、しゃくりあげながら激しく上下する胸の上のしこりに吸い付き、打ち付けは次第に激しくなりながら、笠松の感じる場所に先端を押し付けてぐりぐりと擦るようにした。 　 「ひっ、や、あっ、あっ……そこ、そこ……」 「ここ、気持ちいい？」 「あぅ、あ、や……おかしくなる……あっ、やだ」 　あまりにも泣きじゃくる笠松が可愛くて少し腰の動きを緩めたりしてみれば、俺の体を引き寄せ舌をもつれさせながら更に体を揺すった。 　やだと言いながら、それどころではなさそうな笠松は自ら体を揺すっていることには気づいてないらしい。 　そして浅く突いて引き戻したり、深く突いたり、笠松の感じるところをゆっくり擦ったりを繰り返していると、ぶるっと笠松の腰が震え、甘い悲鳴だけが漏れ出ていた。 　ぐっと押し込んだ瞬間、脚をびくびく痙攣させながら堪らないとばかりに俺のことを引き寄せてしがみついく。 「あっ、んっ、みよ、し…ッ…たすけて……きもちい、よぉ……」 　思いもしなかった幼げな口調に思わず中の自身がぶわっと膨らみ、さらに奥を突き上げてしまう。さっきまで僅かな余裕があった気がしたのに、それは一気に飛んでしまった。 「んぁ、あっ、あぁ！」 「ごめん、もう……無理……」 　気を抜けばすぐに飛んでしまいそうな理性をなんとか掻き集め、笠松が一番感じるところを擦すりながら、ものをしごくと腰を跳ねさせすがりつくようにしてきて堪らない。もう限界も近かった。 「も、いっていい？ おれ、もう……」 　すると笠松はこくこくと頷いて俺の首に腕をまわす。 「おれも、やば、い……」 　そんなことを言う笠松にキスを落とすと律動を再開する。 　激しさを増す腰つきに、しゃくりあげた笠松は背中に爪を立て、叩きつけるような腰の動きに合わせ身体中を痙攣させながら足の指を丸めてぎゅっと目を閉じたと同時に、奥がぎゅうっと窄まっていく。 「んぁ、い、いく……っ、いく……」 　そして笠松のものを扱きながら、俺が腰を引き、ひと息に強く突き入れた瞬間、笠松は体を反り返らせて白濁を吐き出した。 　全身を使ってびくびく痙攣すると中はうねる様に収縮し、俺はゴム越しに欲望を吐き出した。