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第30話

「歩、可愛い……」  後ろから手を回され耳元で幸雄が囁く。直接、鼓膜に響く甘い声に頭の中が真っ白になる。 「ホント、可愛いな」  亮が自分の服を脱ぎ捨てて、歩の服も脱がし始める。  その背後からは幸雄の手が胸へと回り、歩の小さな二つの粒を指先で転がす。 「あっ……!」  その粒への刺激が思ったよりも強く、歩は思わず身体を仰け反らせて声をあげた。 「敏感なんだね」  パサリと上に着ていた服が脱がされ下に落ちる。  千花が幸雄の指の上から舌先で粒を転がし、ジュっと吸い付いた。 「っ……」  声にならない声が出て、立っていられない。今の歩は三人から身体を支えられて何とか立っている状態だった。  千花も幸雄も順に服を脱ぎ、幸雄に抱き抱えられて歩はベッドへと運ばれた。その時にはもう、歩の息はあがりきっていて肩を上下させて足をモジモジと動かしていた。 「こっち、触ってほしい?」  歩の乳首を舐めながら千花が歩の下半身を服の上からまさぐる。  焦れったい感触に涙目になりながら歩は必死で頷いた。 「いいよ、ちゃんと見せてね」  服を下着と一緒に脱がされると張り詰めて今にも弾けそうな歩の半身が開放されてピンと上を向いていた。自分でも予想外の下半身の反応に恥ずかしくなって手で顔を隠す。 「歩、顔見せて」  亮が優しく手を握り、顔から手を避け額にキスを落とす。 「オレ達でこんなに反応してくれて嬉しい」  額にもう一度落ちたキスは次の瞬間には唇を塞いでいた。 「ふぅ、んっ……」  キスに夢中になっていると下半身に生暖かい刺激が加わり爪先に力が入った。  一体何が起きたのかと頭を上げて見てみると幸雄が歩の張り詰めた半身を舌で舐めていた。 「はっ……あっ……だめっ、幸雄っ……そんなとこっ」  足を閉じようとすると幸雄の手がそれを阻止して裏筋をゆっくり舐めあげた。  身震いするほどの快感に甘い吐息が漏れる。 「だっ……だ、め……きたない、よ……」

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