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第35話

 イッた感覚はあるのに自分のソレからは白い液体は出ていなかった。それどころかまだ硬いまま全く萎えていなかった。 「全然足りてないみたいだよ、亮」  歩のモノを握って千花が亮を煽る。亮もニヤリと笑って腰を掴む手に力を込めた。 「もっと気持ち良くしてやるからな」  そう言った瞬間、亮の腰の動きがそれまでのゆっくりな動きから歩の奥へと貫く様な強いものへと変わった。 「はっ……あっ……」  あまりの衝撃に目の前がチカチカと点滅した。  熱い塊が歩の腹部の最奥を抉って前後に揺さぶる。 「やっ……おくっ……」  逃げようにも幸雄に支えられていて身動き出来ずに亮の激しい揺さぶりに翻弄されていく。  奥の敏感な部分に亮の熱い塊が何度も突いてきて、その度に声が溢れる。我慢しようにも刺激が強過ぎてどうにも出来ない。後ろから支える幸雄にしがみつきながら必死で貫かれる快感に身を任せた。  ポタポタと亮の額から汗が流れて歩の胸元に落ちていく。こんなに汗だくになっている亮を見るのは久しぶりだ。自分を気持ち良くしようと思ってこんなに汗を流しているのかと思うと、堪らなく愛しい。  手を伸ばしてその汗を拭うと亮から深い口付けをされて体温が一気に上昇した。 「はっ、あっ、いっ……」  歩の中で亮のソレが大きくなったのを感じた。亮の表情を見れば歯を食いしばって歩を愛おしそうな目で見つめていた。 「あっ、イッちゃ……」  その目に射抜かれて昂りが我慢出来ずに弾けた。  ドロリとした物が自らの腹の上に飛び散って、それを千花が指ですくってペロリと舐めて見せた。 「いっぱい出たね」  妖しく舌を出して指を舐める千花の口の中で歩の吐き出した欲が糸を引く。 「や、やだ……」  そんなもの舐めないでと止めたかったのに、欲を出したばかりで力が抜けて声にならない。

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