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第40話

「いいのか?」  亮が心配そうに歩の顔を覗き込む。 「そんな事言ったら、今日は寝かしてやれないかもしれない」  幸雄が真面目な顔で言うから、歩は笑って「いいよ」と返す。 「オレ達……もう一生、歩の事離さないけど」 「歩が嫌だって言っても離すつもりないけど」 「歩はそれでいいのか?」  三人に一生をかけて愛されるなら、それ以上の幸せなどないと歩は心の底から思った。  一人だけを選べなかった欲張りな自分を三人で愛してくれる。こんな幸福は他にない。 「亮、幸雄、千花……ずっと、ずっと、一生、僕も愛していくから、絶対に離れないでね」  もう三人なしじゃ生きていけない。一人でも欠けたら満たされない。そんな自分になってしまったから。 「もちろん」  三人一緒にそう返され、四人でクスクスと笑い合った。  そして三人から沢山のキスを貰い、歩も沢山のキスを三人に返した。  やがてキスは長く深い、絡まり合うものに変わり、また身体は熱を持ち溺愛の海に沈んでいく。  何度も身体中隅々まで愛され、時には意識を飛ばしてしまう程の快楽を与えられ、それでも揺さぶられ続け、また意識が戻ると強い快楽を得る。  ドロドロになった身体と心は疲れ果てて眠ってしまうまで三人に貪られ続け、歩もまたそれを何度も数え切れない程受け入れ続けた。

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