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暗闇

ピチャリ。 「ひぁアァッ!!」 そうしてやって来た、思いも寄らない箇所への刺激に侑の声がひっくり返る。 かっこ悪いとか、悠長に恥じていられない。体が勝手に震える。 後孔を舐められた。いや、ただ舐められただけではない。暴漢は少年の両の尻たぶを割り、わずかに開いた蕾に舌を捩じ込んでいる。 レロレロと動く不快物。ナメクジのようなそれに、隠された侑の目から涙が溢れた。流されずに布に吸収されていく。 何もかも信じられない。中学生の常識を遥かに逸脱した行為だった。 やがて、柔らかい物の他に硬い物――たぶん指だ――も侵入し侑は圧迫感と異物感に喘ぐ。 いつまでも終わらない凌辱。散々に弄られ溶け解れた少年の穴も限界だったが、それで解放される訳もなかった。 「っあ゙!!」 侑は悲鳴を上げた。短くとも完全な悲鳴。 ぶわりと、全身から汗が吹き出る。冷や汗なのか脂汗なのか最早わからない。 舌も指も抜け、一息もつけない内に再び侑の秘部を犯してくるモノ。 熱くて、指よりも太く硬いモノ。めりめりと、無理矢理入ってくるモノ。 それは紛れもなく、暴漢の男根だった。 「ぁ、あ…い゙、だいっ…ムリ…!!」 体が裂かれるような強烈な痛みに侑はショックにすら浸れない。 身を守るべく男に『入らない』事を必死に訴える。少年の体は足の指先まで痙攣し、異物を懸命に排除しようとしている。

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