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暗闇

しかし暴漢は無言で押し進んでくる。 ツウと侑の臀部から腰にかけて生ぬるい液体が伝った。おそらく切れて出血している。 「ぁッあ゛ぁ!!」 だが侑には己の血にも構う余裕はない。ガンッと力任せに、一気に根元まで入れられ反り返った。 頭の中で火花が弾け、半ば放心状態に陥る。 「!だ、めっ…うごかさなッ」 しかし現実は、彼をそっとしておいてはくれない。容赦なく腰を振り始める男に少年の体は揺れ、下の藁も共に動く。 「あッ!んん゙っ!!」 いつの間にか暴漢の肩から腕に移動している足を更に大きく開かされ、結合が深くなる。 視界が制限されているからか、触覚と聴覚が鋭くなっている気がする。 「んぁッ…あ、あッ」 グチャ、パチュン 「ひッあ゛んッぁ…あ」 グチュッグチャ 「あっ…ぁ……」 男の問答無用の行為は次第に侑の声をも枯れさせていく。目を覆う布は涙でぐっしょりと濡れていた。 しかし抜き差しが早くなるにつれ血相を変える。大きく頭を振り最後の抵抗を見せた。 「…やめ、ろ…いやだ!!」 「…ッ…」 ビュルッ 暴漢が息を詰めた刹那、最悪の事態が起きる。少年の体内の奥に注がれる、熱い液体。 ――うそだ…こんなの… 侑の体の力がフッと無くなる。 ショックからか、自己防衛からか。同時に意識までも、そこで暗転した。

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