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第二章・実は仲が良い。(5)
はしばみ色の目がライオネルを写す。その目は決意に満ちている。目の奥には一点の輝きがあった。彼女は何かを目論んでいる。そしてそれは間違いなくライオネルに関係することだ。
たとえシンクレアが同業者でも、真意も判らずに神側の相手の言われるがまま動くのはライオネルとしても面白くはない。
――とはいえ、彼女の意見に反発することはできない。妹を捜し出すまでは、まだ――。
ライオネルは仕方なく地下室に戻ると、悪魔との戦いに備えて深い闇色に染まったコートとブーツに隠しナイフやらを仕込み、屋敷を出た。
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