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第一章・出会い。(4)

 研ぎ澄まされた青白い目はまるで月のように冴えている。腰まである艶やかな黒髪はゆるく波打つ。目鼻立ちがはっきりとした均衡のとれた顔。闇に紛れるための漆黒の長いコートでいくら彼の身体を隠そうとも隠しきれない強靱な肉体美。こういう場でなければアマデウスがひと目見て気に入るほどのハンサムだ。  しかし彼は人にはあらず、同族ともいえない紛い物だ。アマデウスの趣味ではない。  アマデウスは足下に転がっている肉塊を足蹴にすると、目前に現れた男目掛けて素早く地面を蹴った。

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