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最終章・決戦前夜。(5)
アマデウスはさらに腰を反らし、中にいる雄々しい彼の形を確かめた。アマデウスの喘ぐ声と互いの身体がぶつかり合う肉音、それから水音が耳孔を攻める。ひと粒、ふたつ粒、溢れ出た涙が目尻からこめかみへと伝い、落ちていく。
もう閉ざすことができない赤い唇は、喘ぎ続ける。いったい何度目の抽挿だろうか。肉壁を擦られ続け、最奥に辿り着いたその時、アマデウスの身体が震えた。二度目の絶頂が誘う。陰茎から大きな円を描いて蜜が吐き出された。彼を咥え込む肉壁が引き締まる。その強い衝動にライオネルも限界を迎えた。彼は大きな唸り声を上げ、白濁を解放する。アマデウスの下腹部にライオネルの愛液がたっぷりと注がれていく。アマデウスの腹はライオネルの愛液で膨れていた。
それでもまだ止まらない。二人は強欲にその身体と心を欲した。アマデウスはライオネルに全てを預け、身体を開き続けた。
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