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番外編第2話

和己と付き合いだして1カ月。 学校での俺と和己の距離はたいして変わってない。 多少前より話す機会は多くなったけど、それでも教師と生徒で付き合ってるわけだし、プラスして男同士だからばれたら大変だ。 だから学校ではあまり近づかないようにしようと俺としては思っているわけだけど―――。 「おいっ! ちょっと待てっ!」 放課後の科学準備室。 和己から『来い』とメールが入ったから、なんか用事かと思って行ってみたら……。 「でかい声出すなよ、うっせぇな」 「うっせぇじゃねーだろ!」 相変わらず煙草の煙の充満している準備室。 12月になって寒さも増してきているから寒がりらしい和己が換気するはずもなく。 「ちょ―――ッん」 噛みつくようなキスと口内に入り込んできて蹂躙する舌。 そして慣れた手つきでベルトを外してズボンの中に入ってきた手に身体が震える。 冷たい和己の手が俺のに触れてきて焦らすようにゆっくり扱いてくる。 「……っ、やめ!」 「もう硬くしてるくせになに言ってんだよ」 「それはお前が触るか……ッ……」 ギュッときつく握られて少し強めに摩擦される。 気持ちよさに目がくらんで抵抗を弱めてしまう。 口角を上げた和己が俺を壁に押し付けて、俺のものから出る先走りをまとわりつかせながら扱いて、俺の首筋に舌を這わせてくる。 「待……てって」 「………」 「昨日もシただろ……ッ。それに……どうせ今日だって……ンっ!」 なんでこいつはこんなに器用なんだろうか。 いつの間にかシャツのボタンが外され、さらされた肌に吸いついている。 「今ヤりたくなったんだからしょうがねーだろ」 言いながら和己の手は絶え間なく動いていて俺を欲の渦に落としていく。 それにしても―――こいつはどんだけヤれば気が済むんだよ! 先月末、俺の両親と妹は転勤で引っ越していった。 一人残った俺は週の半分を和己のマンションで過ごしてる。 家に帰ってもたまに和己が泊りにくるし。 どんだけ一緒にいるんだろうって感じだし、それに冗談抜きで毎日のようにヤりまくってる。 さすがに若い俺でもいい加減どうなんだって感じだけど、気づいたら和己に流されてて―――。 「……ッあ」 快感にぼんやりしているうちに後孔に宛がわれていた指。 先走りを絡めたその指がゆっくりと挿ってくる。 圧迫感はある。 だけどいまはそれ以上に……。 「……ん……ッ」 「啓、お前も相当淫乱になったよなぁ。俺の指咥えただけで、んなに気持ちイイか?」 喉を鳴らしながら和己が笑って、指を動かす。 たったそれだけでこの先にある快感を知っている、覚えさせられた身体はヒクつくように和己の指を締めつけて、刺激を身体中に走らせてくる。 「知るかっ」 「相変わらず"最初"は素直じゃねーなぁ」 ニヤっと唇を歪める和己が俺の耳を甘く噛み、そして身体を反転させてきた。 壁に手を突かされて、ズボンを下ろされ後孔とダラダラ涎を垂らす硬くなったものを同時に刺激される。 もうどうしようもないくらいに気持ちよくて、俺は結局今日もまた流されてしまうんだ。

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