ローションを垂らしていたから難なく奥まで滑り込んできた和己の指。 圧迫感は変わらない……のに、和己の骨ばった指が突き刺さってるっていうだけでさっきまでの不快感とは違う疼きが生まれる。 「……どんだけだよ、お前。指突っ込まれただけでイきそうになってんじゃねぇのか」 和己は嘲るように口元を歪めて俺の硬く膨張したものを握った。 「さっきよりもデカくするわ、涎だらだら垂らしてるわ、淫乱すぎ」 ぐりぐりと尿道を刺激しながら埋めた奥に沈めた指をひっかくようにして動かしだす。 「……っせ……っぁ」 実際和己の指を感じた途端に俺のはでかくなった。 だからさっき和己じゃねーとだめだ、って言ったのに。 不服を言いたかったが扱いてくる手と、ナカをかき回す指に言葉もままならくなってきていた。 「……か…ずっ」 快感を耐えながら手を伸ばして和己の首に回す。 俺の意図がわかったのか和己は刺激を与え続けながら俺の方へとのしかかる。 「舌出せ」 言われるままに舌を出せば唇で食んで、きつく吸われる。 「……ン…ッ」 舌をフェラされるように口で扱かれて唾液が口端からこぼれてしまう。 上も下も気持ちよくて射精感が込み上げてきた。 いつのまにか指は増やされていたけれど、いまは快感のほうが強くて圧迫感も気にならない。 「………ッ！！」 増やされた指が奥の一点をかすめて身体が震えた。 それに気づいたのか俺の舌を解放した和己は口角を上げて俺を見つめる。 「勝手にイクんじゃねーぞ」 言いながらもさらに指の挿送と俺のモノを扱く手は速度を増す。 イキそうになってるのをわかってるくせいにいつもそう言ってけん制してくる和己をにらみながら唇を噛みしめた。 だけどどうしようもないくらいに身体を侵す熱と刺激はそこかしこで弾けるように快感を生んでは俺の身体を痙攣させていく。 「……っ、も……」 イク―――と、和己をすがりつくように見つめれば「なんだ」と冷たく返される。 そのくせ執拗に前立腺を攻められて、俺は耐えきれず白濁をぶちまけてた。 欲と一緒に荒く息を吐き出す。 「なに勝手にイってんだよ」 呆れたように和己は冷たく目を細めながらも後孔に挿れた指の動きを止めることはない。 「……く……ッ……、しょー……がねー…だろ…ッ、っ」 イったばかりだっていうのに、俺の半身は萎えることなく硬さを保ってる。 和己は「なにがしょーがねぇんだよ」って笑いながら後から一気に指を引き抜いた。 喪失に身体が疼いて震える。 とっさに和己を見ると、勢いよく腕を引かれて起き上がらされた。 「ひとりじゃほぐすこともできねーわ、さっさとイっちまうわ、しょーがねぇヤツだな、お前は」 和己の膝の上にまたぐように座らされる。 「ま、でも挿れることくらいは出来ンだろ」 ほら、と腰を叩かれる。 和己はソファーの肘置きに半分くらい身体を倒して薄く笑ったまま俺を見つめた。 俺の勃ちあがったもののすぐそばには、俺と同じようになった和己のもの。 「……できる」 後が疼いて―――欲しい。 小さく呟いて、腰を浮かせた。 和己のを握って、後孔に宛がう。 指の数倍の質量の熱く硬いものが入口を押し広げ圧迫感に息が上がった。 「……っ……」 眉を寄せながらも少しづつ腰を下ろしていく。 内壁を擦り奥へと突き刺さっていく和己のに鈍い痛みと、甘い疼きが身体を支配していく。 「……ぁ、く……っ、……ン！！」 後に集中していたら不意に俺のが握られる。 尿道を指先でくすぐられ、爪でひっかくようにされて身体が痙攣し、その反動で直後俺は一気に腰を落としてしまった。 奥まで挿った硬いものが狭い俺のナカで脈動しているのを感じ、それに感じてしまう。 「……あ、つ……」 「動けよ」 口元を歪めた和己は適当な感じで俺のを弄りながら催促してくる。 なんとか頷きながらゆっくりと腰を動かしはじめた。