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第3話

それからモテる力の全てを動員して自分の身を守ろうとし始めた広大は刹那、その目を輝かせた。 その時、ドラゴンにその人から手を離せっっと言う言葉を発した用心棒、シーゲルは長身のタチ。男感のある美貌の持ち主で優男でもあるシーゲルは休暇中、たまたま通りかかった道の側で龍人に襲われている広大を目にした独身貴族。 「ナンダキサマソンナユミデオレサマガタオセルトデモ…グハッッ」 その時、シーゲルの放った矢に片目を潰された龍人はエ…と言いながらその目を見開いた。 「…キッキサマハヨウジンボウノシーゲルッッ」 フードを被っているシーゲルの顔をまじまじと見た龍人はそう言うと「オッオボエテロヨッ」と言う言葉を発した。 それから龍人はその場を離れ広大はシーゲルに大丈夫?と言う声をかけられた。 「ハッハイ」その時、その顔を綻ばせていた広大は後日、その顔に暗い表情を浮かべた。

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