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最低な俺。
俺が雛口の上履きを持ってすべり台まで行き、
登って待つこと数分。
やっと雛口が追いついてすべり台まで登ってくる。
「にしきく、かえして、かえして〜」
べそべそ泣きながら登ってくる。
____可愛い。
「男のくせにないてんじゃねー!
弱っちい男にはしれんだ!」
やっと登ってきた所、上履きをすべり台に滑らせる。
雛口は怖くてまだ1人ですべり台から滑れずにいた。滑っていく上履きに、あー!と泣きながら叫び足を抱え座り込んだ。
さすがにやりすぎた。
弱っちいな、ほら、いっしょにすべるぞ。
声をかける前に、俺に声がかかる。
「にしきー!まーた雛口からかってんのか!
好きなのか〜!!」
「す、す、好きじゃないやい!!
こ、こんなやつ!!」
雛口を置いて、すべり台を滑っていく。
声をかけてきた友達の方にかけていく。
____最低だった。
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