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「コンビニ寄る?」 「別にいー」 コンビニを通り過ぎてすっかり夜になった裏通りを進んで高台にある紙屋宅へ。 吐く息が白く色づく玄関でスニーカーを脱ぎつつ、先にスリッポンを脱いで廊下の明かりを点けた紙屋に笠原は尋ねた。 「で、加賀見いつ来んの?」 「ごめん、笠原」 「は?」 「加賀見、今日、来ないよ」 「……あ、え、今、連絡でもあったのかよ」 メールで報告でもあったのかと首を傾げる笠原に紙屋は言うのだ。 「ごめん、うそ、ついた」 ……うそ? ……こいつばかじゃねーの、うそつき眼鏡。 「笠原?」 せっかく解きかかっていたスニーカーの紐をまた結び始めた笠原に紙屋は慌てた。 「ごめん、ほんとにごめん」 「うるせー帰る」 「笠原っ」 「うるせー! 帰る!」 「待って、笠原……!」 咄嗟に、本能のままに、帰ろうとした笠原の腕を掴んで引き寄せた紙屋は。 玄関ホールに押し倒した。 レンタルしてきたDVDが袋から飛び出して玄関床へ散らばる。 白い息がふわわわわっと頭上へ舞い上がる。 「……俺、どうしても確かめてみたくて……三人でいる時と、二人でいる時、笠原はどっちが楽しいのかなって……俺と加賀見、どっちが……いいのかなって……」 すぐ真上で眼鏡のずれ落ちた顔の赤い紙屋に素直な気持ちを告げられて。 紙屋の真下で笠原はまたまっかになってしまった。 「……笠原」 「おっお前につられたんだよッ、見んな、エロ眼鏡ッ」 「笠原……好きだよ」 「!!」 まっかっかになった笠原に紙屋はキスした。 教室では目つきが悪いと不評な笠原の双眸が、じわわわわぁっ、一気に濡れる。 寒い玄関、友達だった紙屋とのキス、吐息も肌も一瞬にして発熱する……。 「うわ……紙屋んなか、すっげー熱い……」 「ン、笠原だって……入口からもう熱いよ……?」 前回同様、えろえろシックスナインで互いを高め合う笠原・紙屋。 しかし場所は玄関、寒いのでほぼ服は着たまま。 ペニスを舐め合うだけじゃ物足りず、ナカは滾るように熱々な窮屈アナルに互いに指を出したり入れたり。 コリコリした前立腺を同時に刺激し合ったり。 「ぁ……ッやば、ぃ……っ」 上に跨った笠原、反りかけな紙屋の先っぽをぺろぺろしつつ、ちっちゃな狭孔に捻じ込ませた中指でコリコリ性感帯をつっつく。 「ん……む……ッ……」 下に寝そべった紙屋、ぴくぴくな笠原の先っぽを頬張りつつ、むにぃっと押し開いたお尻の中心孔に両方の親指をぬんぬん抽挿させる。 冷たい床上で衣擦れの音と水音が引っ切り無しに交差する。 冬着の内側で暴走する熱に頭はクラクラ。 でも脱ぐ間も惜しくて、ひたすら、前戯えっちに没頭した。 「あ、笠原……それ、すごい……ッ」 先っぽを熱烈にしゃぶり込まれて紙屋は仰け反った。 さらに喉奥にぐいっと押し込まれて、硬さの増してきた紙屋ペニスに笠原はぞくりと背筋を戦慄かせる。 「ン……お前はまだいったらダメ、紙屋」 「……え」

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