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「先に俺のこといかせろ」 「……うん、いいよ、笠原」 根元をきゅっと握りしめられ、ちょっと苦しげな表情でいた紙屋だが、笠原の言う通りにしようと。 親指で抉じ開けていたアナルをぬるぬる舐め、双丘に鼻を押しつけると舌先をちゅぷっと捻じ込んで、舌姦しながら、唾液に塗れた笠原ペニスを加速気味にしごいた。 「あっあっ……早ぃっ……は……っはぁ……っ」 「んっ、笠原……ッ」 握りしめられたペニスの先っぽをチロチロ舐められて紙屋の表情はもっと苦しげに捩れた。 焦らされて、耐えるため、笠原をいかせてやることに集中する。 舌の付け根までぬぷぬぷ捻じ込んでぢゅるぢゅる吸いながら笠原ペニスをしごいてしごいてしごきまくった。 「あ……ッ紙屋ぁ……ッ!」 笠原はぶるぶると肢体を悦ばせて素直に達した。 紙屋の下あごや胸辺りにびゅるびゅる精液が飛び散る。 せり上がった睾丸までぶるぶる震えている。 「はぁーーっ……はぁーーっ……」 「ん、笠原ッ、痛い、んだけどッ」 「あ」 ついぎゅぅぅぅっと握っていた笠原が手を離せば、下腹部にまでくっつきそうな勢いで反り返った紙屋ペニス。 「……すげ」 「も……限界、お願いだから、笠原、」 「ん……わーってるよ」 「……え……」 下の服を速やかに脱ぎきった笠原が再び自分に乗っかってきたので、紙屋は、ずれた眼鏡の向こうで忙しげに瞬きした。 「さむ」と一言だけ零して、チノパンとぱんつがずれ落ちただけの紙屋の真上で、笠原は不慣れに腰を浮かした。 指と舌でたっぷりほぐされたアナルに、ひじょーにぎこちなく、紙屋ペニスを招いていく。 おはつとなる騎乗位えっちに二人の興奮は上昇しっぱなしだ。 「か、笠原ぁ……」 「は、ぁ……っとりあえず途中まで……挿入ったよな……?」 外気に露出している未挿入な紙屋ペニスをさわさわ撫で、竿途中まで招き入れた紙屋ペニスを、きゅんきゅん肉圧でおもてなし。 「あ……っこれ、ほんと……っ」 「まだ……これから、紙屋……ッ」 ゆっくり腰を落としていく。 何度も肉壁に引っ掛かり、その度に強めな摩擦が生じ、緩んだ唇からため息を溢れさせて。 「ん……!」 「ぁ……っ」 笠原のお尻が紙屋に着地した。

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